朝から湯葉懐石「宇豆基野」 | じきの食歴

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世の中には、美味しいいもので溢れている。
そんな美味なる料理やお酒の記録を食の歴史として記しておこう

北千住駅東口を出て右方向へ歩いて8分。
古き昭和の面影を残す路地裏に佇む湯葉懐石の店「宇豆基野」。
こちらのお店、初回訪問したのが2011年8月21日。確か2010年末オープンだったはず。
惣菜や弁当を作る厨房から拡張された客席部分は、専門家立会の元、当時の従業員達でつくられたもの。
初回訪問時に話を伺った方もコンクリートを流したりとか、色々やって楽しかったと言われていた。中には壁紙を張ってるうちにそれがあまりにも楽しくて本職として転職された方も居たとか。
当時は、土日祝日の朝8時と朝10時の2回転営業で席数も20席程度で、料理の方は3コースあった。
¥1,000コース 料理が4品にデザートが1品
¥1,600コース 料理が6品、デザート2品
¥2,600コース 料理が9品でデザートが3品
ちなみに1600円のコースで下記の内容だった。

食前 豆乳とパイナップルのジュース
向付 朝どり湯葉3種盛
おかわり湯葉 いちじくとオリーブで
卯の花
出来立て豆腐
八寸。
蟹と豆乳のスープ
生麩の揚げ煮
蟹雑炊と、香のもの(梅ぼしと昆布)
麩まんじゅうと豆乳プリン
コーヒー

そして13年経った今回のコースは3000円で下記の内容。ちなみにコースは1種類のみで、土日祝日の9:00と12:00からの2回営業のみとなっている。安いコースが無くなったが、これだけ人気店となってもあまり値上がりしていない。
ちなみに昨年までは2階にも席があったが、現在は1階のみの営業となっている。

~睦月のゆば会席 お品書き~
食前 苺と豆乳のジュース
先付 ゆば三種(平ゆば・刺身ゆば・汲上ゆば)
椀 蟹真丈みぞれ仕立 梅人参、鈴菓、柚子
サラダ スモークサーモンと数の子サラダ 黒豆、りんご、トマト、梅麩、チャピール、豆乳ドレッシング
豆腐 よせたて豆腐
焼物 蓬麩と粟麩の田楽 胡麻味噌、けしの実
食事 帆立釜めし 赤出汁、昆布佃煮
甘味 わらび餅、麩万頭
食後 コーヒー

これに、自分で湯葉桶からくみ上げる出来立て湯葉もお代わり自由でいただける。
サラダとかも量があるので、湯葉だからと思ってると結構お腹いっぱいになってしまう。
目の前でニガリを入れて豆腐と作ったり、自分で湯葉をすくったり、わらび餅作るのを実演してみせたりとエンタメの要素もあるし、料理の方も系列店には、上野公園にある明治8年創業の「韻松亭」や、スカイツリーの東京ソラマチダイニング最上階にある「國見」等もあり、この値段ではありえない程クオリティーが高い。
そのためなかなか予約が取れないのが難点だが、機会あれば伺っておくべき店の1つである。

 

 

宇豆基野 本店豆腐料理、湯葉料理 / 北千住駅牛田駅京成関屋駅
昼総合点★★★★ 4.0