サザエさんを観ながらの「まんぼ焼き」 | じきの食歴

じきの食歴

世の中には、美味しいいもので溢れている。
そんな美味なる料理やお酒の記録を食の歴史として記しておこう

先日放送のケンミンショーにてこちらのお店が紹介されていたので、昨年訪問時のコラムを。

京都には「べた焼き」といわれるご当地お好み焼きがあり、そこから派生したご当地お好み焼きに「まんぼ焼き」というものがある。
昨年の緊急事態宣言明けに、そのまんぼ焼き発祥と言われている、京都駅から徒歩5分ほどの場所にある「山本まんぼ」に訪れてみた。
入口入ると、カウンター席は1つしか空いて無く、店主へ目をやるとそちらに座ってくれとのこと。
席についてビールとマンボ焼きスペシャルをイカ抜きで注文し、店内を見渡す。
店は、2019年に移転したもので、まだ綺麗だ。
壁掛けの大型テレビでは、ちょうどサザエさんが始まったところだった。
ああ、日曜の夜だなぁとしみじみとする。

べた焼きは、生地を焼いて、その上にキャベツやホルモン、天かすなどをのせて作成するのだが、まんぼ焼きでは、作り方が少々違う。
先に牛すじ肉を焼いた上から生地をかけて少し焼き、そこへ削り鰹と、天かす、九条ネギ、たくあん、紅ショウガ、イカ(今回は抜いてもらっている)を振りかける。
それとは別に、キャベツと麺を別に焼いてソースをかけて焼きそっばを作ったら先ほどの生地の上へ。
そしてホルモンと油かすを乗せてから裏返して焼き上げ、、半熟卵を乗せてからさらに追いソースをかけて九条ネギをまぶして出来上がり。
そばは、麺のメーカーさんと共同開発した特別なそばとのことで、細麺でもっちりとしている。それでいて、芯の部分にアルデンテのような硬さも残っており、独特の食感。
ソースにもこだわっているとのことで、うん旨い。
ちょうどテレビに映っていたサザエさんが終わるころ、食事も終わった。
なんとはなしに、そのまま座っていたい気分だったが、次があるのでさっさと席を立つ。
後で知ったのだが、卵は生、半熟、良く焼きから選べるらしい。生卵をトッピングしていただくのも旨いとのことで、次回は是非、生卵トッピングでいただきたい。

 

山本まんぼお好み焼き / 京都駅七条駅五条駅(京都市営)
夜総合点★★★★ 4.5