博識な皆様には説明不要の話ですが 『 乗数効果 』 の解説を簡単にします。
乗数効果
http://ja.wikipedia.org/wiki/ 乗数効果
乗数効果(じょうすうこうか、multiplier effect)とは、一定の条件下において有効需要を増加させたときに、増加させた額より大きく国民所得が拡大する現象である。国民所得の拡大額÷有効需要の増加額を乗数という。マクロ経済学上の用語である。リチャード・カーンが考えた。
生産者(企業や政府)が投資を増やす→国民所得が増加する→消費が増える→国民所得が増える→さらに消費が増える→さらに国民所得が増加する→さらに消費が増える→・・・という経済上の効果を意味する。
この増加のサイクルは投資の伸びに対して乗数(掛け算)的な伸びとなることから、乗数効果と呼ばれている。ケインズ派の乗数理論においては、不完全雇用の経済が前提とされている。
※ これ以外にも経済的波及効果などを加算すると、更に効果は大きくなる ※
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では本題のニュースです。
迫る年末 観光、物流に影響懸念
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121203/dst12120320390034-n1.htm
中央自動車道笹子トンネルで2日起きた天井板崩落事故が、山梨、長野両県の観光や物流に影響する可能性が出ている。繁忙期の年末年始が迫っており、関係者は「なるべく早い復旧を」と気をもんでいる。
「大半が首都圏からの車のお客さま。年明けには複数の学校から予約が入っており、道路の寸断が長引いた場合、影響が心配だ」。今季のオープンを間近に控えた、長野県中部のスキー場関係者は話す。
( 以上、抜粋 )
今回のようなトンネル崩壊事故などが起きると、先の乗数効果と逆の作用が働く事になります。
トンネル崩壊 → 物流・サービスの減殺 → 国民所得の低下 → 消費の低下 → 更なる国民所得の低下 → 更なる消費の低下 → ・・・
完全に負の乗数効果です。局所的な例だと嘲笑されるかもしれませんが、このような危険がある老朽化したトンネル・道路などが、日本全国各地にあるようです。そうなるとマクロ経済規模で、潜在的な負の乗数効果が眠っていると考えられます。
更に今回の事故による死亡者9名については、貨幣的な価値の付けられない、人命という甚大な負の損失です。老朽化した道路・橋・トンネルなどを放置して、これと同規模の事故が頻繁に日本全国で発生すると想像したら、経済云々の次元を超えて喫緊の課題となります。脱原発どころではありません。
もういい加減に 『 公共事業はムダ 』 という暴論は終わりにしませんか?
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