政局が荒れている状態ですが、安倍総裁の「インフレ率を2~3%にするまで、無制限に金融緩和を実施する」、という発言を受けて、「ハイパーインフレが起きる!」、「日銀の独立性が損なわれる!」、などの暴論が散見されるので、批判を加えておきたいと思います。


※ 3%じゃなくて2~3%まで無制限だったようなので、訂正しました


私自身は、マクロ経済学の初級者~中級者程度の知識しか備えておりませんが、現実に起こっている現象と、頭脳明晰な学者様の唱える理論を比較して、明らかに理論が空論としか思えない事が、特に経済学においては多すぎます。


そこで、高い専門知識を備えている方達の反論を紹介したいと思います。



◆ 三橋先生の記事 ◆


ハイパーインフレを叫ぶ愚者たち 前編
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11409283504.html



◆ ひろ様の記事 ◆


続 机上の空論【池田信夫】
http://ameblo.jp/hirohitorigoto/entry-11409073461.html



三橋先生の記事は分り易く構成されていますが、個人的にはひろ様の記事の方が、多角的且つ木っ端微塵に「ハイパーインフレ論者」を論駁していると思います。



聞いていますか、池田信夫さん?



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まあ人様の記事の紹介だけで終わるのもアレなので、個人的な意見を纏めておきます。


以下、冗長な箇所は省きましたが、私が良く参照するサイトです。



金融用語辞典 - インフレーション
http://www.findai.com/yogow/w00278.htm


クリーピング・インフレーション


物価水準が年率数%程度の割合で緩やかに上昇するインフレです。

マイルド・インフレーションともいいます。



ギャロッピング・インフレーション


物価水準が年率10%を超える割合で上昇するインフレです。



ハイパー・インフレーション


物価水準が1年間に数倍(100%以上)に上昇するインフレです。

尚、ケーガンの定義では、年率13000%を超える物価上昇を、ハイパーインフレとしています。


( 以上、抜粋 )



もうコレを見れば一目瞭然ですが、安倍総裁が主張しているのは、クリーピング・インフレーションの範囲です。コレを超えるような金融緩和は実施しないと明言しています。年率3%程度のインフレを目指しているのに、どういう思考回路で年率100%超のインフレになると勘違いしているのか誰が考えても理解出来ないと思います。



加えて、安倍総裁は金融緩和のみの経済政策は考えていません。財政出動と金融緩和の両方を実施すると言っています。それこそがデフレ対策の王道であると言う事は、ノーベル賞受賞学者のポール・クルーグマン、ジョセフ・E・スティグリッツなどの、世界最高の経済学者も主張しています。




ここで言う財政出動とは、「日本維新の会」「みんなの党」「民主党」が批判しまくっている、建設国債発行による公共事業を意味します。当然、建設国債は日銀が買取りますから、貨幣供給、すなわち金融緩和となります。




こう言うと、国の借金、公共事業はバラマキ、など論点を逸らし始める輩がいますが、こんなのは既に完全否定されている愚論なんですね。




この「国の借金、バラマキ論」については、改めて記事にしたいと思います ♪(*^ ・^)ノ⌒☆