本日、経常収支についてコメントを頂きましたので、直近の20年間の経常収支を比較してみました。
まず経常収支の言葉の定義からしておきます。
経常収支は貿易収支・サービス収支・所得収支・経常移転収支から算出されます。
経常黒字 = 輸入額よりも輸出額が多い
経常赤字 = 輸出額よりも輸入額が多い
ここで経常黒字の意味が紛らわしいので定義します。
輸出金額から輸入金額を差し引いた貿易収支、海外に対する投資からの配当、利子などの受け取り、海外への融資、配当、利子などの支払いを差し引いた所得収支などの合計金額が黒字である事
さて、コレを踏まえて作成したグラフを見てみましょう。
Excelで手抜きで作成したのでご容赦下さい m(..)m
対象は、日本、ドイツ、アメリカ、ロシア、南朝鮮、の5カ国です。
経常収支 1992 - 2012
単位は10億USドルです。コレを見ると、アメリカが底辺独走しているのが良く分かりますね。
ちなみに濃い青が日本ですが、安定して黒字です。ドイツとロシアがジワジワと黒字額が増えています。
とうとう日本はロシアにすら抜かれてしまいました・・・・°・(ノД`)・°・
円高は外貨との比較で定義されますが、対ドルのみならず、対ユーロでも円高です。
こういった背景から、直近の数年でガクッと黒字額が低落したと考えられます。
輸出入依存度
三橋先生のブログ から借りてきたグラフです。
これをみると世界トップの内需依存国の日米において、日本が輸出依存、アメリカが輸入依存、
この差が経常収支の差となっていると思われます。
即ちやるべき事は、第一に需給ギャップを埋めて、次に円高対策を実施する事だと言えます。
リフレ派の人達は、量的緩和でデフレ対策を考えていますが、資金需要が枯渇している段階で、
円を刷りまくっても貯蓄、投機マネーなどに流れる公算が高いです。
つまり貨幣の行き先をコントロール出来ないので、やはり最初は財政出動からが正解でしょう。
この辺りの話は、またの機会に詳しく書きたいと思います (`・ω・´)ゞ