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『第4次産業革命①』三橋貴明 AJER2016.5.31(3)
https://youtu.be/Jf684kxRGek

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 本日の25:55~27:25に、フジテレビ「#ハイ_ポール」にインタビュー出演しています。
http://www.fujitv.co.jp/hi_poul/


 日本銀行の資金循環統計が出たので、そろそろ「いわゆる国の借金」系のデータをアップデートしようと思っているのですが、本日はまだブレグジット。


英に移民で例外認めず…市場参加に条件 首脳会議
http://mainichi.jp/articles/20160630/k00/00m/030/111000c
 欧州連合(EU)は29日の首脳会議で、国民投票で離脱を決めた英国以外の27カ国の首脳を集めた非公式会議を開き、英国がEUの単一市場にとどまることを希望した場合、移民を含め労働者の自由移動など除外事項を設けないことを盛り込んだ共同声明を発表した。また英国からEU基本条約に沿った正式な離脱の通告を受けるまで、非公式を含めた交渉に応じない方針を確認した。
 会議後に記者会見した欧州理事会のトゥスク常任議長(EU大統領)は「単一市場にアラカルトはない」と述べ、英国が離脱後もEU域内の単一市場に残る場合は「人、モノ、資本、サービス」の移動の自由がセットであることが条件と強調した。英国民投票では、離脱派が東欧などからの移民の規制を主張して支持を広げた。EU側は「将来的にも英国とは近い関係を望む」としながらも、人の自由移動以外は単一市場にとどまりたい英国側のえり好みには応じない姿勢を明確にした。(後略)』


 昨日、イギリスは欧州連合を離脱した上で、モノ、カネの国境を越えた移動については、これまでの条件通りEUとFTA(自由貿易協定)を結ぶのが落としどころではないか。と、書きましたが、EU側は「そんなことは認めない」と明言してしまいました。 

 あくまで「ヒト、モノ(&サービス)、カネ(資本)」の移動の自由は「セットである」と。


 凄いですね。EUの首脳たちは、まさに本ブログで批判している、
「全面的なグローバリズム? それとも全面的なナショナリズム?」
 という、「1かゼロか」という発想に陥ってしまっていることが分かります。わたくしやジョセフ・スティグリッツ教授、ダニ・ロドリック教授などにしても、別にグローバリズムを全否定しているわけではありません。


 全面的なグローバリズムか、全面的なナショナリズムか? ではなく、両者の間の適切なバランスを模索する、すなわち「管理されたグローバリズム(ロドリック教授)」が必要と主張しているわけですが、欧州連合は「1かゼロか」なわけです。

 これでは、むしろ英国とEUの関係が悪化し、次なる「exit」国が出てくるだけのような気がいたします。


 どうも、EUすなわち「ヨーロピアン連合」は、合理的なように見えて、意外に感情的に物事を決めているケースが多いように思えます。例えば、ギリシャのユーロ加盟です。


 そもそも「ヨーロッパ」とは、ミノア文明の始祖(つまりはヨーロッパ文明の始祖)であるミノス王の母親、ゼウスにさらわれて子を産まされたフェニキアのエウロペ王女に由来します。ギリシャこそが、ヨーロッパの起源。というわけで、ギリシャがいかなる国であろうとも、同国をEUやユーロに入れないわけにはいかなかった(逆に言えば、グレグジットは許さない)ように見えます。


 統合ヨーロッパには、元祖ヨーロッパのギリシャが「いなければならない」という、経済合理性を超えた「価値観」です。

 欧州統合の「夢」の歴史はそれほど古くはなく、オーストリアのリヒャルト・クーデンホーフ・カレルギー伯爵が、1923年に「国際汎ヨーロッパ連合」運動を始めたことに遡ります。ちなみに、伯爵は日本名の幼名を持ち、青山栄次郎といいました。1823年に作曲された、ベートーベンの「歓喜の歌」がヨーロッパの「欧州の歌」に採用されたのは、カレルギー伯爵の提案によるものです。

 もっとも、欧州統合構想が現実となった直接的な原因は、二つの大戦で数千万人もの犠牲者を出してしまったという「史実」になります。1914年に勃発した第一次世界大戦で、ヨーロッパでは800万人を超す人々が犠牲になりました。それが第二次世界大戦になると、死者数が3300万から3500万人に膨張してしまった。


 凄惨な戦争を二度も経験した西側ヨーロッパでは、
「二度と欧州を戦地としない」

「民族や領土をめぐる争いに終止符を打ち、民族の協同に変える」

「二度の世界大戦を経験した欧州の衰退を食い止め、世界における指導的役割を保持し続ける」
 という目標が各国間で共有されます。

 戦後の欧州統合で主導的な役割を果たした、フランスのジャン・モネは、
欧州各国はそれぞれが繁栄を得るには小さすぎる。各国を単一の経済単位にまとめた欧州連邦を結成しなければならない
 と、主張。


 モネの構想は、まずは二度の世界大戦の原因の一つでもあった、ドイツ-フランス間の石炭資源と鉄鋼業を、国際協同管理の下に置くことでスタートします。第一段階として、独仏間で石炭、鉄鋼という巨大産業の統合を果たし、将来的な欧州連邦へとつなげるというコンセプトだったわけです。

 モネの提案に、フランスのローベル・シェーマン外務大臣が賛同し、1951年にフランス、西ドイツ、イタリア、ベネルクス三国の計六か国がパリ条約に調印。欧州石炭鉄鋼共同体が発足しました。これが、欧州連合の始まりです。


 つまりは、欧州連合とは半世紀を超える「ヨーロッパ統合」の夢が結実に向かう姿であり、それに後ろ足で砂をかけたイギリス(厳密にはイギリスの離脱派)に対し、EU官僚や政治家たちは「経済的合理性を超えた感情的な怒り」を覚えているように見えるのです。

 いずれにせよ、国際協定によるグローバリズムは、入る以上に「出る」ことが極めて困難を伴うことが、ブレグジットという実例から分かります。入ってみて、ダメだったら抜ければいい。などと軽々しく主張する者は、「何も見えていない」か、もしくは嘘つきです。


 そういう意味で、まさに国際協定によるグローバリズムである「TPP」を、碌な国会審議も国民議論もせずに安易に批准しようとしている安倍政権は、「亡国の道」をひた走っているとしか表現できないのです。

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