放射線治療が明けて2度目の週末。


今日は、来週に迫った卒園式用の新しいネックゲイターを購入するため、午前中から妻と買い物に出かけた。



それというのも、前回の日記で自分のことを放射線治療の影響が少ないラッキー患者のように書いたのだが、その翌日から首の皮膚が裂け、中の肉が見えるような悲惨な状態となってしまったのだ。


ハレの日に痛々しい姿を晒すのも申し訳ないと考え、せめて式に合うようなシックな首隠しを調達することにした次第。


正直、服の下なら少々グロテスクな状態になっていても平然と過ごせる自信はあるが、隠しようのない首から上にダメージを喰らっているので、いろいろ気を遣う場面が多い。


いっそのこと工房で独り黙々と作業に没頭するような、職人的な職業ならよかったのに...と考えてしまうこともしばしばで。



実は自分の体を過信して、処方されていた保湿剤も最初の数回しか塗っていなかったので、それも皮膚が裂けた一因なのかも知れないと思っている。

その保湿剤すら皮膚が裂けた翌日に1度塗っただけという有様なので、もう自業自得というか勝手にしやがれというか、我ながら自分自身のいい加減さに呆れるしかない状態だ。



さて、肝心のネックゲイターだが、数店舗回るもイメージしている黒紺系のものは見つからず。商品自体が無いわけではないのだが、派手な色使いだったり迷彩柄だったりして厳かな式で使えそうなものには出会えなかった。


とりあえずAmazonさんで保険をかけて、明日別のお店に行ってみよう。




お昼を過ぎてしまったので、近くのスシローへ入る。味覚障害が出てから外食するのは初めてのこと。


ここなら食べる量を調節しやすいし、いろいろな種類を試すこともできるので、今の自分には丁度いいと考えたのだ。



結論から言うと、食べたもの全ての食材で味を感じることができた。

どのくらい感じられたかというと、「飲み終えたジュースのグラスに残った氷が溶けた後の水」程度の薄まり具合なのだが、それでも久しぶりのお寿司に大満足。2皿しか食べられなかったけれど。


結局妻と合わせてもお寿司8皿、茶碗蒸し1つというお上品な食べっぷりで退店。

しかし回復を実感することができて気持ちが上向きになり、その足で賀露港の直売所へ行って夕飯用に大きな赤カレイを購入した。



これから味覚が戻って以前のように食べられるようになったら、全ての味を新鮮に感じるかも知れない。

もしかしたら、食べるもの全てに感動するような、感動の嵐が待っているのかも知れない。


そう思いながら、気持ちを繋いでいこうと思う。




夜、楽しみにしていた「BLUE GIANT SUPREME」(全11巻)を読み始める。


これは昨年まで同じ園で働いていた後輩のN保育士(男性)が、

「ダイ(主人公の名前)はいつでも元気ですから、先生も元気でいてください」

というメッセージとともに、お見舞いで届けてくれたもの。


ちょうど2日前に、自分で1巻と2巻を買ったばかりだったので、全巻買っていなくてよかったと思った。

実は第1章の「BLUE GIANT」(全10巻)もN先生に買ってもらっているので、これを読み終えたら「続きが気になるなぁ」ってメールしておこうかな。


いろいろお気遣いいただきありがとうございます。

まだ途中ですが、読み進めるのが勿体無いくらいに面白いです。




深夜、唯一真面目に飲み続けていた味覚改善用の錠剤すら、今日は1度も服用していないことに気付く。

が、もう布団に入ってしまったので起き出すのが面倒になり、そのまま眠ってしまう。