4度目のキイトルーダ投下で0泊入院中。
これまで「日帰り入院」と言っていたが、病院的には「0泊1日入院」と言うらしいので、今後はそれに倣おう。

今回はイレギュラーでマイホームの5階東病棟(通称5東)ではなく、7階西病棟へ案内された。
看護師さんに聞いたところ、ここは主に外科の患者さんを受け入れる病棟だそうだ。

今までずっと個室を取っていたが、0泊の際は大部屋にしているので、周囲の会話やら咀嚼音やら何もかもが筒抜けで新鮮だ。

隣のベッドのおじいさんは、
「とりあえずトイレまで歩いてみましょう」
という看護師の提案を受け入れず、
「ポータブルがいい」
の1点張り。
「リハビリだと思って」
「いやじゃ」
「歩けるくせに」
「歩きたくないんじゃ」
というやりとりが、まるでおじいちゃんと孫のようでおかしい。
最後は「はいはい」という感じで、根負けした看護師さんがポータブルトイレを病室へ運び込んでいた。

イレギュラーといえば、今日は正午前に病室へ入ったというのに、13時を過ぎても点滴が始まらない。
お昼時だからとおとなしく待っていたが、13時半を回っても一向に準備をする気配がないので、堪らず通りすがりの看護師さんに声をかけた。

結果は「1泊だと思ってゆっくりしていた」とのこと。
ガバガバだなぁ、相変わらず。
キイトルーダの点滴自体は30分もあれば終わるのだが、オレの場合、腎保護液の1L点滴とセットになっているので、そこそこ時間もかかるってのに。

憤慨していると、チラッとカーテンが開いてアイドル看護師のMさんがご降臨。
入院患者のリストをチェックしていたらたまたまオレの名前を見つけたので、お昼休憩へ行く前にお見舞いに来て下さったそうだ。

点滴中はいつもスマホを触ったり天井を見上げたりしているだけなので、話し相手がいるのは純粋に嬉しいし、楽しい。
「まだ大丈夫」「まだ大丈夫」と言うMさんの言葉に甘えて、結局20分以上も引き留めてしまった。

ただでさえ短いであろう休憩時間を奪ってしまい申し訳ない。
でも、ありがとうございます。


その後は遅れを取り戻すためか、のんびりナースが点滴のスピードを倍速にしてくれたおかげで、いつもと同じくらいの時間に終了。夕飯の買い物をして17時過ぎに帰宅すると、父はTVでミラノ・コルティナ五輪のカーリング競技を観戦していた。

「ただいま」
と声をかけると、
「おー、おかえり。ところで次のオリンピックはどこであるんかいなぁ?」
と唐突に尋ねられ、ポケットからスマホを取り出す。
「フランスらしいよ」
「フランスとの時差はどのくらいだ?」
「えーと...、8時間だって。何?突然」
と言うと、
「いや、イタリアは時差が大きいと思って」
とのこと。

素晴らしい。
84歳の父は、4年後のオリンピック観戦を視野に入れ、中継がもう少し視聴しやすい時間帯ならと案じているのだ。

オレなど4年後どころか、半年先の予定もおぼつかないでいるというのに。


夕飯に、1mはあろうかというタナカゲンゲを丸ごと1匹買い。

うちの地域では“ばばちゃん”という名称で知られており、冬の定番の食材となっている。


タラとアンコウを足して2で割ったような食味で美味なのだが、今回は流石に量が多過ぎて翌日まで残ってしまった。