ほつぺたが落ちる… 神戸銘菓篇 | 還暦を過ぎたトリトンのブログ

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団塊世代よりも年下で、
でも新人類より年上で…
昭和30年代生まれの価値観にこだはります

 

 私は昭和53年に神戸の甲南大学を卒業しました。そして就職したのは、やはり神戸に本社を置く和洋菓子メーカーH社でございました。

 赴任先は、そごう神戸店に始まり、梅田の阪神百貨店、時々臨時の応援で西武高槻店にも赴任いたしました。運動部出身者特有の突撃精神で、店舗内のさまざまな業務に斬り込んで、成功&失敗を同じ数ほどこなし、多くの貴重な体験を致しました。何度か拙ブログでお読みいただきました「実演販売」もそれらの一つの想ひ出でございます。

 

 私は大学で應援團に所属致しましたゆへ、今でも酒が大好きでございますが、それと同じくらひスイーツも嗜みます。それゆへ、今では取引先から頂くご進物類も酒あり菓子ありで、いずれを頂いても嬉しい思ひを致しをります。

 

 さて此処にご紹介致しますのは、神戸発祥の菓子のうち、私が「これは美味」と太鼓判を押す品でございます。

 

 Königs Krone(ケーニヒスクローネ)といふメーカーをご存じでせうか。この会社は私が大学3回生の時に神戸市御影に工場兼店舗を構へられた、当初は主にパンを売つてゐるお店でした。社名はドイツ語であり、ケーニヒは王様、クローネは冠、和訳すれば「王冠」といふ意味です。

 

 私事で恐縮ですが、当時学園祭のプログラムに掲載する広告を集めた際、後輩の一人がこの「ケーニヒスクローネ」から一口5000円の広告依頼を契約してきたのを記憶致しをります。当店のキャッチフレーズは「ケーニヒスクローネの菓子はパイなのかパンなのか」だつたと思ひます。その言葉どほり、この店の商品はデニッシュつぽい上品なドイツパン、およびパイ状の菓子が主でした。

 

 

 今日のお勧めは当社の「ベーネン」のうちマロンでございます。

 ご覧のとほり、昔懐かしい竹皮で包装されてをります。これを開きますと、真空パックのビニールの中から出て参りますのは、直径20cm大の大きなパイで、同じ大きさの皿に乗せられてをります。

 

 

 ナイフで切りますと、中央部にケーキに包まれたマロングラッセが円状に配置されてをります。もちろん外側のパイにはふんだんにアーモンドスライスが載せられてをり、極めて豪華な佇まひとなつてをります。

 

 

 お味のほうは、とても言葉では表現が難しいほどに贅沢な甘みと香ばしさでございます。開封後2、3日経過した場合、オーブンで軽く焼きますと、これまた美味でございます。

 この「ベーネン」にはマロンの他にもアップルなどもあります。大量生産ができないのでせうか、経験上、神戸以外の店では置いてゐない場合も有るやうでございますゆへ、神戸、三ノ宮、六甲方面へお越しの際にお求め頂くのが宜しいかと存じます。詳しくはネットなどをご参照のほど。

 

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