長男の就職を四月に控へ、ようやく長かつた子育てを終へたのを機に、この3月18日(月)・19日(火)、出張に名を借りた家族ドライブ旅行へ一家4人で行つて参りました。
小中高とサッカーをやつてゐた息子に随行して、車出しで兵庫県内のあちこちへ参つたことがありますが、今回のやうに家族水入らづの自由な旅は初めてと言へませう。
よく晴れた月曜日の朝に伊丹の自宅を出て、まずは一直線で兵庫県を横断。宿泊所(日生/ひなせ)へのチェックイン前に、まず岡山市内へ足を伸ばし、日本三大庭園と呼ばれる「後楽園」を見学しました。3月といふことで芝生に緑の色が無いのは残念でしたが、背後に岡山城を眺める光景は見事なものでした。
岡山では市内に路面電車が走り、大阪や神戸とは異なる明るい雰囲気がございました。夕方、岡山在住アメブロ友達のえるもさん(がん病後のブログ)にコメントを送つた処、何とこの日に見た「チャギントン電車」は前日17日(日)から走り始めたさうで、思ひがけぬ幸運に恵まれた事を知りました。
写真は普通の路面電車です
岡山市内の「後楽温泉ほのかの湯」で疲れた体を暖め、午後6時に日生「鹿久居荘」着。此処は船着場を眼下に見る有名な料理旅館です。無論、海の幸が満載で、造り以外にも牡蠣やフグ唐揚げ、アワビの踊り焼きは少々残酷ではございましたが、充分満足のゆくものでございました。
生簀には鮫も居りました
海の幸に舌鼓を打ち、盃も進みます。食後も宿泊部屋でワインをしこたま頂き、この日の予定を終了しました。
翌朝は残念なことに天候が崩れ、折角の漁港の眺めを楽しむことは出来ませんでした。魚河岸見物もできず、家族4人、傷心のままに岡山県備前市を後にしました。
このまま帰宅するのも悔しいので、姫路城を見学することに致しました。姫路城は数年前天守閣の大修理を終へたばかりです。50年ほど昔、私が小学生の遠足で見学した際は、「昭和の大修理」が終はつたばかりで、恰度一時代を経過してをりますゆへ、感無量のものがございます。
それにしても、大手門から入るとまず城の全景が見へますが、それは見事な美しさに息を飲むばかりでした。天守閣の窓からは姫路市の全貌が見下ろせるのも感動的です。
この日最後のイベントは、激辛ラーメンです。息子が以前から噂してをりました「べんてん屋」といふ店は、店主が有名なユーチューバーださうでございます。
うまみそ、ちよい辛、辛うま、めちや辛、ちよー辛と5段階の味があり、私は迷はづ最も上の「ちよー辛」に挑戦です。結果は、替へ玉追加の上、スープまで一滴残すことなく完食致しました。味噌がベースで大層美味でございました。
この「ちよー辛」を完食した人は、次回、更にその上の「これでもか」といふ6段階目のラーメンに挑戦する権利を得るのださうです。店員さんに尋ねますと、この「これでもか」は、作る人が途中で目が痛くなるほどださうで、今、いやがうへにも私の闘志が湧いてございます。 完