郷土尼崎を利用(悪用)する人が居ますね~。
この写真の人物、皆様テレビでお馴染みの脱走犯ですが、尼崎の、それも私の仕事場兼実家がある立花駅前近辺で防犯カメラに映つてをつたらしいです。
私がいちいち論(あげつら)ふのも変ですが、尼崎といふ街は過激派や犯罪者が潜伏するにも便利なのか、昔からその手の人々に愛されてゐるやうです。
それに加へて、ウィキペディアを見て驚いたのですが、平成24年に兵庫県警本部で自絞死した角田美代子被告とその周辺が起こした連続殺人遺棄事件のことを、何と「尼崎事件」と読んでゐるさうです。これには尼崎住民として少なからづ抵抗がございます。
さて話は変はりますが、此の度大学4回生の我が息子が、或る国家公務員の最終試験に通過致しました。
無事卒業が叶へば就職し、当初は近隣圏の勤務ですが、何しろ国家ですから北海道から沖縄まで、今後何処へ転勤になるか判りません。そこで息子には、私が長い交友関係の中でも、凄まじいまでの左遷(?)を経験した知人の「失敗談」を申し聞かせて、今後己の身の修養に努めるやうに促しをります。その「失敗談」とは以下のとほりです。
大学の2年後輩にT君といふイケメンでペテンの利く(ペテンとは元来は詐欺の事ではなく、頭の回転の事を表はす言葉です)男が居りました。勉強も出来る上、人当たりも良いので、瞬く間にキャンパスで有名に、主に女子大生の人気者になりました。
さういふ性格ゆへ就職も引く手数多で、大手保険会社に決まり、同期や後輩らも羨んでをりました。
それから3年後、卒業生で仲の良い者が集まらうといふ相談になり、私はT君に連絡を取らむとしました。同期生の一人に尋ねたところ、口重く「Tは転勤になりました」と言ふばかり。「何処へ?」「知りません。遠方らしいです」
もう40年も前のことで、未だ携帯電話もございませんので、彼への連絡は諦めました。海外へ単身赴任になつたのだらう…と考へてをりました。
更に3年ほど経た頃のこと、過日T君にトイレで遭遇した人物に出会ひました。
「俺が小便してるのに、横へ来てやる奴があるか!」
何とも理由にならぬ理由をつけて、大声でドヤされたといふのでございます。
その被害者に尋ねると「Tさんは5年前から沖縄におられますよ」との由。
私は「あいつ荒れてるなー」と感じました。
大学卒業まで挫折を知らぬ順風満帆の人生で、卒業後は一流会社に入社し、言ひ寄る女性は数知れず。ナルシスティックなT君が次第に増長してしまふのは目に見ゑてをりました。
入社一年生の彼がある日、社内恋愛の相手として選んだのは、周囲の人もよく知る営業部長殿の愛人だつた… さういふ噂が私どもの耳に入つたのは、もはや転勤後5年を経過してゐた後のことでした。
そろそろ定年を迎へるであらうT君とは、私も気遣はしくて結局お互ひに連絡は取つてをりません。判つたのは、彼が沖縄から一度も帰還することなく、更に聞いたことも無い離島に赴任したといふ事実のみ。
そして近年私が耳にした話は、くだんの社内恋愛の相手は実は重役の愛人ではなく「娘」だつたといふ(汗)、これはあくまで「噂」ではございますが、これまでの経緯を思へば「さもありなん」と納得してしまふのでございます。