観てきました。
本は前に読んでいたので
内容はもちろんわかっていたし
テレビでの宣伝もみていたけれど
やっぱり号泣です
ほんとに戦争とか二度と起こって欲しくないと
思いました
あの時代に
「生き延びろ」と口にすることが
どれほど難しいことだったのか
実感はもちろんないけれど
想像はできます
国全体が戦争に向かって進んでいて
国のために・・・という思想がはびこり
「死ぬ」ことが尊いものとされ
「生き残る」ことが「恥」とされていた
けれど、宮部久蔵という人は
「自分ひとりが死んでも国にとって影響はないが
妻や子供の人生には大きく影響するのだ」と
はっきり自覚して生きている、生きようとしている
にもかかわらず
教え子たちが次々に特攻として死んでいく様を見ることで
とうとう自分も特攻として飛び立ってしまう
あんなに妻や子供のもとへ帰りたかったのに
どうしようもなかったのか
本当に悔しくて、悔しくて仕方がない思いでした
そして、よく聞かされていた
「天皇陛下万歳」と叫んで死んでいく兵隊たちの姿は
この映画の中ではありませんでした
以前、友人のお父さんから聞かされた
「天皇の名を最後に叫ぶような人はいなかった。
みんなお母さんと叫んで逝ったのだ」
という言葉を思い出しました
CGの迫力というのもあるのでしょうが
敵地に突っ込んでいく様に
胸がしめつけられ
家族や友人や自分自身がそんな立場には
絶対になりたくないと強く感じました
けれど
この世界では
戦争が絶えず起こっている
この現実は
私には変えることができないのだろうか
そういう無力感も同時に感じました