鳥よ!

 

小さくて、すばしっこいもの
木の上で、さえずるもの
白い羽根で空高く飛び行くものよ

君は人間の文明をどう思っているのか?
君には川のせせらぎが似合っている
森の静けさが似合っている

そんな言葉には目もくれず、
いつしか山へ向かった鳥たちは、
ひらりと太陽をかすめて通り、
きらりと くちばしを光らせた