残務処理・・・その1 | 起業から、経営者へ、そして・・・

起業から、経営者へ、そして・・・

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エイペックスジャパンは既に、2001年3月末の決算を迎え、手持ちの現金預金が1,000万円を切っていた。これにより、ネクサス内部では緊急でこの子会社の存続について検討していた。元来、彼らの企業文化からすれば、即決で終了である。



しかしながら、そうではなかった。これまで、勤めていたスタッフ含め従来の彼らのやり方とは異なり、個人の意思を尊重しつつ、エイペックスジャパンの清算を進めていった。

それは、山木常務の多大なるはからいでもあった。彼は常々、「組織統制には、軍隊的な思考は必要だが、そうなってしまった組織は、個人の能力が損なわれる。と・・・「経営と資本の分離が困難なように、企業の統制と成長は、相反する。」



耕一の記憶には、今もしっかりと刻まれていた。



耕一は、辞任することを決めてから色々考えた。唯一できる事として浮かんだのは、スタッフ全員と個別面談することであった。これまでの状況と今後の事を個別に、確認すると共に心から謝罪したかったのである。