耕一は、なんとも複雑な気持ちで広島に向かった。「いったい、何の話だろう?あの会社で、自分が必要とされる仕事はあったかな????」などと、思いつつ半分慰安旅行気分で、新幹線に乗っていた。広島に着いたのは、午後3時を回っていた。
事務所に電話すると、遠藤氏が来るまで迎えに来た。
遠藤「いや、お久しぶり。用こそ広島へ・・・」
耕一「あれ?何で、広島に居るの?東京のどこかの子会社で、社長をやってなかったっけ?」そう、和田氏のところで、エイペックスジャパンの設立準備を手伝ってくれた、遠藤氏である。その後、和田氏の会社は清算され、その代償としてPEJの投資先でもあるSMKの子会社の代表取締役に就任していた。
言わば、同期社長の仲間であった。
遠藤「いや、こっちも色々遭ってさ・・・とどのつまり山崎さんにお世話になっているわけよ。ついでに、木場君も一緒だよ。」
耕一「はあ、なんか良くわからないけど・・・どうなってるの?」
遠藤「とにかく、細かい話は山さんと話してよ。今夜は、ビジネスホテル、予約したからゆっくり飲もうや!」
耕一は、戸惑った。何か始まるのか?・・・・と
事務所に着くと、黒岩氏、山崎氏、木場氏、が待っていた。
黒岩氏は「これから、会食がはいっているから、直ぐ出にゃいけんけど、一目おうてからじゃなきゃ、出れんと思うてまっとったわ。」「細かい話は、ようわからんから、山さんによく聞いといてくんさい。じゃ、あしたのう!」
山崎「いらっしゃい。大変でしたね。色々あったと思うけど、これからの話を聞いて欲しいんだわ。」
耕一「はあ???」
山崎「とはいっても、今日はもう遅いから、これから食事に行こう。飲めるでしょう?」
耕一は、山崎・遠藤・木場に連れられ、広島の歓楽街に向かった。