その後の定例会で、何度か同じ話が繰り返されていた。それは、法律的にグレー名部分をどうするか?ということである。
この点においては、神辺氏がなんとも決断が慎重であり、次の段階への話が一向に進まなかった。その間、耕一は頻繁に、黒岩氏と神辺氏との夜席に同席することとなった。そう、黒岩氏はこの席で幾つもの仕事をこなしてきた自負があり、神辺氏もそもそもこれがきっかけであった。
耕一は、ある時、黒岩氏に「神辺社長に正式に何かしらの契約を勧めるのはどうでしょう?」と進言した。しかし、黒岩氏は「広島じゃ、そのやり方は受け入れられんから・・・」と却下された。その他のメンバーもこれには何とも言葉が無かった。しかし、黒岩氏は神辺氏に「中澤氏を御社の本部のメンバーに入れれば?」と打診した。神辺氏は「それは、専務(嫁)がうんと言わんと無理じゃな・・・」それを受けて黒岩氏は「中澤さん、あんた専務に営業かけんしゃい!」と伝えた。
耕一は、またしても困った・・・
それから、1ヵ月後、黒岩から「中澤さん、例の専務の件じゃが、なんかすすめたかのう?」と言ってきた。
耕一は「いや、まだ何も出来ていませんが・・・」
黒岩「そりゃ、よかった。暫く様子見といてくれくかのう?実は、神辺社長が浮気相手が専務にばれて、離婚騒動まで話が出て大変なんじゃわ・・・」
耕一「はい、分かりました・・・」
耕一は、苦笑した。一体何なのだろう?のこ人たちは・・・・それ以来、この採血事業の件はすべたが保留となった。何ともお粗末ではなかろうか???(苦)