こんばんは。

なぜだか記事を書くのが楽しくなってきており、発露的に記事の内容が出てきます。

はじめてブログっぽいことしようかな。

ここで、好きなアーティストのジョルジョ・デ・キリコについて書こうかと思います。


私は、この絵がとっても好きなのですが、観てみてください。



題/Mystery and Melancholy of a Street

なんか、観ると不安感を覚えるような不思議な感覚に陥りますよね。

これは、写真がある以上現実にはないものを描くのが芸術だ!といった価値観から、抽象化していったアートの流れの中でも特殊で、形而上絵画と呼ばれています。

現実にはないが、妙にリアリティがあり、真実と虚構の中間みたいな世界観です。

この不思議な感覚の原因は、絵の中の時間や空間の制約が失われているからです。

キリコの絵は、実際には認識できない空間なので、困惑や不安を生み出します。

通常、遠近法には消失点というものがありまして、ダヴィンチの最後の晩餐が完璧と言われるのは柱、テーブル、天井、外の地平線のすべての線を延長した消失点が絵の中心に向かっているからです。

一方、キリコは現実にはあり得ない不自然な描き方を編み出し、絵に不気味な雰囲気を生みました。


私は、不気味でリアルな絵が大好きなので、鴨居玲やゴヤやベクシンスキーなどが大好きなのですが、キリコの唯一無二的な世界観って心揺さぶられますよね。

見るたびに、別の不安感を煽られるような…

キリコ本人が精神的に不安定だった頃、哲学者のニーチェの著書を読みまくっていて、かなり尊敬していたみたいです。その結果、形而上学にはまって、アーティストとして表現したって感じですかね。

ちなみに、キリコの不安感が現実になったのが、第一次世界対戦とか言われています。

アートって文脈を得たあと観ると違った解釈を得るので面白いですよね。

最初の印象と変わるんです。

今戻って絵画を観るときっと、違ったみえかたになっているかもしれませんよ。

とか言いながら、美術史について、そこまで詳しくないので、おすすめの画家さんとかいたら教えてください。

よろしく!