2011年に一度目のベトナム移住をした際、知り合った方々の多くは
2022年現在、ベトナムにいないことが多い。
いない、というのは
・ベトナムでのビジネスを止め、他国(多くは日本)に居を移した
・ベトナムに会社・事業はあるが他者にマネジメントを任せ自身は他国へ移住
などのパターンがある。
前者については、そもそも「社員」として組織の一部分として働いていた場合
長くベトナムに滞在するとしたら、年齢が40代以上(今日本に帰っても仕事が見つからない)、
ベトナム人と結婚した、などが考えられるが、それ以外はよっぽどベトナムが好きでない限り
留まることはまれだろう(ベトナムを過小評価しているわけではない、ベトナムは成長できる国だが
特別理由がない限り、人は移動していく生き物だ。特に海外では。)
そして2022年現在、この傾向はより一層加速した。10年選手の方もベトナムから離れることを
決意した人もちらほら。その決定自体に自分から何かを言うことはない。
ただ、「国の経済成長」という視点で見た時、ベトナムはあと20~25年は確実に伸びる市場で
あり(伸び率は漸次的に下がっていくだろうが)、有望であることは間違いない、のにこの地を離れる
ことはちょっと勿体無いなと思う。もちろんこれはポジショントークだ。それは認める。自分は
ベトナム人と結婚し、今後もなにもない限りベトナムに永住することになる。だからベトナム市場が
伸びてほしい、有望であってほしい、という願望もある。ただデータを見る限り、ベトナムの平均年齢は
32.5歳だ。つまりほぼ自分と同じだ。20代に比べ、確実に消費は増えるのを実感する30代。子供が
生まれればより一層金を使う。住居・土地を買う、など消費活動は
30代、40代、50代、60代前半くらいまでは活発になるだろう。
とするならば、やはりあと20~25年は伸びると考えられる。
巨人の肩に乗る、ではないが、適切なタイミングで適切な場所にいることはマクロな
人生設計を考えた際重要だ。無論、経済成長率だけで自分の居を構える場所を選ぶのは
正しくない、がしかし選択できるならそのほうがベターだ。
ベトナム以外で日本人が(特にビジネスという観点で考えた場合)住みやすい国は
母国である日本以外には、アメリカ、中国(政治が不安定で未知数な部分もある)
そしてアジアならベトナムだろう。
※アフリカ、インドも選択肢としてあるが家族で住んだり、長期的な心身の健康を
考慮した場合個人的には△だ。ヨーロッパは日本からの距離が遠い、長期的な成長は見込みない
ベトナムを離れる特別な理由がない限り、ベトナムに居続けることがより良い選択だと個人的には強く思う。