お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 | No Border 生きる。ベトナムで。

No Border 生きる。ベトナムで。

自分は自分でしかない。 I'll be there.

本書は、橘玲 著で過去に出版されたものの改正版になる。

初見だったのが、データと現状日本人が被る税保障負担によっていかに

搾取されているかが納得感をもって書かれている。

 

日本では真面目にコツコツ働いていれば食いっぱぐれることはまずないし

貧困に陥る確率も低い。ただ資産とは保有している現金および現金相当の資産だけでなく

労働・生活の自由も含まれていることを考えると、日本人は鳥かごの中で(ある程度幸せだが)

外にでることなく人生を終える人が多いのだと感じる。わかっていても出たくても出られない。

これは良い悪いの話ではなく構造的にそうならざるを得ない仕組みの問題だ。

 

我が身を振り返ってみると、金融資産をそれほど持っているわけではないが

仕事を選択する自由、そして働き方の自由は一般の日本人に比べかなり高いと思う。

それによる無駄なストレスを感じることはないし、プライベートと仕事の境目をできるだけなくす

ことで常に自然体でいられるというメリットも大きい。

 

幸福感や充足感は身の回りのモノに依る人もいるとは思うが大半は

「自分が納得できるか否か」に依ることが大きいと感じる。

 

また本書で刺さったのが下記。

 

「自分だけのニッチを見つけ、人的資本を最大化する〝スペシャル(専門)〟に特化し、

会社に依存せずに市場から富を得る──知識社会に生きるとは、そういうことです。  」

 

以前から言い続けてきたポジショニングの重要性を形を変えて述べられている。

差異・希少性が価値、富を生み、能動的に生き方を選択できる。

この考え方は今後も忘れないようにしていきたい。