カプセルホテル第1号店に宿泊。入浴も流れ作業式で合理的だった。 | 日本地図を作りたい(仮)

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歴史が好きで、特にお城巡りを目的に旅行をしてきました。お城以外にも、あちこちを巡りました。その記録です。

大阪へ遊びに行った時に、カプセルホテルを発明した カプセル イン 大阪(NEW JAPAN UMEDA)に宿泊しました。ホテルがある場所は、大阪市の梅田です。

 

1 カプセルホテルの誕生!

ホテルのホームページの説明やネット紹介記事によれば、

  • 日本初のカプセルホテルの開業は1979年
  • 時代は、高度経済成長期。モウレツに働くサラリーマンたちが、わんさかいた時代。
  • 大阪出張や終電を逃したサラリーマンたちが、宿泊するためにサウナで一晩を過ごしていた。
  • 当時、サウナを経営していた社長さんが、サウナの仮眠室からあふれて通路で寝るサラリーマンたちを見て、「この状況をなんとかできないか」と考えた。
  • 「そうだ!大阪万博で見たカプセル住宅がいけるんちゃうか。」と言ったかどうか、大阪万博(1970年開催)で、カプセル住宅を展示した建築家の黒田さんへ相談。
  • そして、カプセルを積み重ねることで、たくさんの人が宿泊できるカプセル式ホテルが生まれた。

『カプセル・イン大阪』は、1979年にニュージャパン観光が世界で初のカプセルホテルとして開業しました。 カプセルホテルの設計は「2100年のビジネスホテル」をコンセプトに、建築家の黒川紀章氏が担当。(ホテルHPから引用)

カプセルホテルは、働くサラリーマンたちのために設計され、ただ安いだけでなく、「2100年のビジネスホテル」をコンセプトに、カプセル内で、テレビ、ラジオ、目覚ましと一通りの機能が備わっているという機能性も持ち合わせた未来的ホテルでした。

 

⇒さらに詳しくは、こちらのLIFULL HOME’Sさんの記事を読んでください。こちら

2 お風呂の導線が回遊式?工場のライン?

ということで、そんな歴史的背景もあってか、ここのお風呂場の配置が、人の動きに合わせてつくられていて、非常に合理的で面白く思いました。

 

普通、お風呂といえば、出入口は一つです。

しかし、ここのホテルは、入口と出口が別にあり、一方方向に進めば、風呂上がりのビールまで完了するという、変わった配置になっていました。

 

どういうことかというと、(下記の模式図を参照)

脱衣所から、一方向に向かって歩いていけば、風呂上りまで完了するという、工場のラインのような流れ作業式入浴。

 

風呂の導線は、サラリーマンがしそうな行動の流れで設計されています。

 

①疲れたサラリーマン入場⇒②サウナ⇒③体を洗う(あかすりも有り)⇒④浴槽に入る⇒⑤風呂上がりの食事⇒⑥脱衣所に戻る。

 

人の流れが一方向に流れるので、まるで自分が工場のラインの工業製品ような気分になりました。

ここで、昭和の猛烈なサラリーマンたちが再生産されて、翌日出荷されていったんだなぁと、思いました。

 

※注意 当然、逆走しても何も問題はありません。

 

ホテルホームページ:http://www.umedasauna-newjapan.jp/