諸葛孔明先生に私淑している三国志作家の玄子(げんし)です。
塩はかけない派。
ですが!スイカと孔明先生にまつわる民話伝説は書ける派ですかける繋がり
今でも襄陽のあたりの西瓜園では
「瓜(実)をしっかり食べて、種は置いていってね〜」って看板に書かれているそうですが、この不思議な注意書きの元締めは、孔明先生でした。
玄徳公に三顧の礼で迎えられるまで襄陽の地で晴耕雨読生活を楽しんでいた孔明先生。
↑故郷にある記念公園にあった晴耕雨読生活を描いた壁画
この時に西瓜の栽培をしてましたが、孔明先生が手掛けているだけあって甘くて後味すっきの美味しい西瓜だったとか!
なので孔明先生は元直殿を始めとする来客に西瓜を食べさせたり、近所の農家さんに西瓜の栽培方法をケチることなく教えていました。
口コミ効果はこの時から絶大だったようで、
「ワシも西瓜を栽培したい!」
って人が増えたので孔明先生は、西瓜園に来る人に
「西瓜を心置き無く食べて種を置いていってくだされ」と伝えました。
で。何をしたかと言えば、、、
人々が残していった西瓜の種を拾って、洗って、乾燥させて西瓜を栽培したい人たちに分け与えていたのでした!
そ、そこまでしなくても、って思いました。
「種を持ち帰って洗って乾燥させてくだされ」と言えばいいのに、孔明先生御自ら種を拾って洗って乾燥させて更には
「種の植えどき」にお家までお届けってどんだけ丁寧なんでしょう!!
だからこそ、丞相という高位についても兵士や領民の生活を理解し、心を大事にできたのでしょうが・・・
優しすぎるしかもスイカ栽培をしていた時はまだ二十代、、、
スイカのタネを孔明先生から普通にもらった人もまさか丞相様になるとは思わなかったでしょうね〜!
孔明先生がいなくなっても、蜀がなくなっても、時代は変わって王朝が変わってもスイカはスイカ変わらないのです!
そして、今現在でもこの地はスイカの名産地ってだけではなく瓜を食べて種を残せって規定があるのだとか。
今でも守られている孔明先生の教え。
ケチらずに栽培方法を余すことなく伝える孔明先生の人柄。
種をキレイにして分け与えられる孔明先生の丁寧な優しさが今でも現地に受け継がれているんですね!
自分さえよければ、今さえよければって考えの人が多いなか、孔明先生の人柄がにじみ出るさりげない民話伝説に心が洗われます。
これからスイカの季節。
スイカを見たり、食べたりした時は孔明先生に想いを馳せてみては如何でしょうか?