今日はバレンタインに聴きたい古琴の曲をお届けします!
三国志作家の玄子(げんし)です。
鳳求凰って曲です。
鳳凰って、鳳凰で一つかと思っていましたが鳳凰の鳳は雄、凰は雌なんだとか。
なので、作ったのは男性。女性に送ったものです。
元々は漢詩でした。それがこちら。
有一美人兮,見之不忘。
一日不見兮,思之如狂。
鳳飛翱翔兮,四海求凰。
無奈佳人兮,不在東牆。
將琴代語兮,聊寫衷腸。
何日見許兮,慰我彷徨。
願言配德兮,攜手相將。
不得於飛兮,使我淪亡。
鳳兮鳳兮歸故鄉,遨遊四海求其凰。
時未遇兮無所將,何悟今兮升斯堂!
有豔淑女在閨房,室邇人遐毒我腸。
何緣交頸爲鴛鴦,胡頡頏兮共翱翔!
凰兮凰兮從我棲,得託孳尾永爲妃。
交情通意心和諧,中夜相從知者誰?
雙翼俱起翻高飛,無感我思使餘悲。
作ったのは司馬相如、送った相手は卓文君。
意味をとっても大雑把にザックリ書くと
美しい人に一目惚れ。
一目見たあの時から忘れられない!
頭から離れない!
一日会えないだけで、もう発狂してぶっ飛んでしまいそうになる!
って感じで思いの丈を綴っています。
早い話が、思いっきり一目惚れしちゃったのです!!!
全文、そのチャラい感じで伝えてよ!!って話ですが、あとは漢字を見て想像しちゃってください!
この詰めの甘さが私の残念なとこですよね。
ちゃんと最後までチャラチャラやればいいのに
三国志と関係ないと何をやっても中途半端なので期待しないでください。
この詩を受け取った文君さんはその才能と、イケメンな司馬さんにゾッコン
二人揃って、相思相愛良かったね!!
と幸せに、、、はならなかったのです!
なぜなら、時は漢の時代。
三国志よりも前の時代です。
実は、文君さん。若くして未亡人になっていたのです。
自由恋愛は許されない時代でしたが、二人の愛の深さと覚悟は時代の常識を超越していたので駆け落ち。
そして、そのまま酒屋さんを営んで暮らしました。
暮らしは大変だったけど、大変さに比例して二人の愛は深まっていったって言われているくらいだから、当時からしたら奇跡のような伝説ですよね!
後に、司馬さんの才能が認められ仕官することができ、二人は幸せに暮らしましたとさ。
う〜ん、いい話だ!
で。冒頭の詩を古琴の曲にしたのが同名のタイトル。
作曲者も同じ。
作詞作曲:司馬相如
時代:漢
雰囲気や情緒を味わいたい時はこちら↑
詩の内容を噛みしめたい時はこちら↓
チョコレートを食べながら漢の時代の愛情物語に想いを馳せる、、、
そんなバレンタインの過ごし方もまた一興にございまする〜!
今日もお付き合いいただき、ありがとうございました!
玄子(げんし)