三国志作家の玄子(げんし)です。
とりあえず三国演義を楽しむ「とりあえず三国演義」
第十回【勤王室馬騰舉義 報父仇曹操興師】2
帝を脅して権力を手にした李傕たちは、さすがは董卓の忠臣!!!
董卓同様、好き勝手なことばかりして再び民衆を苦しめました
そんな忠臣らは、尊敬する董卓さまの葬儀を盛大に執り行いました。
が!あの董卓の葬儀です。
そんな普通に終わらせてたまるか!って思いました。
王者レベルの盛大な葬儀を執り行った後、棺は埋葬されましたが、その夜、暴風雨が襲い董卓の遺体は棺の外に放り出されてしまいました。
李傕は再び董卓を棺に納め、天候の回復を待って改めて埋葬しましたが、、、この夜もまた、只ならぬ豪雨が董卓を襲い、棺の外へ放り出しました。
ってことを3度もやる李傕もすごいけど、三度目の正直とはいきませんでした。
ことごとく雷雨に打たれ木っ端微塵!
原型も何もあったもんじゃない状態になったのです!
この場面は一部脚色も伴っていますが、豪雨の被害にあったのは事実。
三国演義のこの描写は、当時の人たちが受けた董卓への恨みつらみを羅貫中が代表して形にしたようなものかもしれません。
天の董卓への怒りは死しても尚、已まなかったのです。
董卓に忠告した天と今回の豪雨で襲撃した天が同一なのか否か、分かりませんが(^^;;
董卓の墓、一応あるようです。本物かどうかはさて置き。
興味のある方は天候に注意して行ってきてくださいね〜!