三国志作家の玄子(げんし)です。
三国演義原文のタイトルに沿ってとりあえず三国演義を楽しむ「とりあえず三国演義」
第5回【發矯詔諸鎮應曹公 破關兵三英戰呂布】の4。
董卓の横暴を阻止すべく、虎牢関に集結した群雄たち。
江東の虎と恐れられている孫堅(文台)さんが先陣を買って出たので、董卓は久々に大慌て!
董卓の養子である呂布は、戦場で活躍してこそ開花するタイプなので、同盟軍を相手に意気揚々と出陣しようとしましたがー
割雞焉用牛刀
鶏を割くのにどうして牛刀を用いることがあろうか?
→小事を処理するのに大掛かりな手段を用いる必要はない
呂布様のお手を煩わせるほどでもございませぬ。
私ごときで十分です、と呂布の意気込みに水を差す人物が現れたのです!
それが昨日ご紹介した、華雄 でした。
華雄は呂布を差し置いて先陣を願い出ただけあって、強かった!!
わずか五百の兵を率いて、三千の兵力を有する鮑信とその弟、鮑忠をあっという間に打ち取ったのです!
って、あれ?孫堅さんが先陣じゃなかった?孫堅軍なの?って思いますよね。
それもそのはず。孫堅さんの部下でもなんでもない、諸侯の一人である鮑信たち。
実は、鮑信兄弟は孫堅さんに手柄を上げられることを恐れ勝手に抜け駆けをしたのです!
しかも!抜け駆けをしてコテンパにやられるって、、、、、。
それが鮑信兄弟の浅はかさ。
それが華雄の強さ。
それが三国志の戦い。
勝った華雄は昇格董卓軍の士気も急上昇
一方の同盟軍。
江東の虎と恐れられている孫堅殿の怒り上昇
勝手なことをして、勝手に負けて、勝手に士気を乱しおって!!
孫堅殿はご自慢の孫堅軍四天王を引き連れて華雄に戦いを挑みます。
その四天王とは
程普(字は徳謀)
韓当(字は義公)
祖茂(大榮)
そして
黄蓋(公覆)
この四人!ですが黄蓋さんは要チェックです
なんと!後に話題の映画にもなった三国志のクライマックスとも言える「あの戦」で大活躍をするのです!
孫家の四天王。この方だけでも覚えてくださいね!
四天王を引き連れた孫堅軍は流石に強かった!
程普さんが華雄の部下を打ち破り、華雄を撤退に追い込みました。
さぁ、戦はここからです!!!
いい感じに乗ってきました!
華雄相手でも行けそうです!!
が!今も昔も言います。
腹が減っては戦は出来ぬ、と。
本場・四川の回鍋肉食べたい
どんなに強くても、食べるものを食べないと力も湧いてきません。
なので、孫堅さんはお食事係の袁術に食料を届けるよう要請を出しました。
確認しておきますが、今は心を一つにして董卓を撃ち、帝と国民を救おう!っていうのが目的です。
同盟軍です。仲間です。熱い志だけが彼らを動かしています。
が!袁術は違った!
袁術の部下が
「孫堅は江東の虎と恐れられています。
もし彼が董卓を討つような大手柄をあげてしまえば、それはまるで、
狼を除いて
虎を得るようなもの。
(三国志関係者は猛獣を使った比喩が好き)
今、兵糧を送らなければ孫堅軍が散々な目に遭うのは必至ひひひ」
って有り得ない進言をしちゃったのです。
が!それを聞いても、「バカなことを言うな!」って一蹴する選択も袁術には有りました。
最終的に決断を下すのはあくまでも袁術です。
その袁術が下した答えはー
「うん。そうしよう」
なんてバカな!!!!!!!!
そんな経緯があり命懸けで戦っている孫堅軍に兵糧は送られませんでした。
まさか敵は同盟軍にもいたなんて!!!
孫堅殿、大ピンチ!!!!
どうなる!?
気になる続きはまた次回!
本日はここまで!m(._.)m
追伸:それにしても、鮑信兄弟とか、袁術が腹立たし〜!!
中国では血圧が上がって体に触るから老人に三国演義は読ませるな、と言われていた時代もあったようですが、納得!
血圧高めの方は、三国志を読む前と読んだ後は中国茶を飲んで落ち着いてくださいね〜!
(読んでいる最中は夢中になってお茶を飲めないので)
それではまた次回、あいまみえんことを〜!