怒る元直、知せる玄德走らす!? | 【諸葛孔明先生】って知ってる?

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孔明先生一筋34年★【武侯墓公認】孔明先生の回し者・玄子(げんし)が「古代漢字✖︎剪字」で現代に甦らせる!孔明先生の文魂(あやだま)

三顧の礼をベースに孔明先生の魅力をお届けしている

玄子(げんし)です。

 

今日は客人の名は?の続きからです。

 

***

 

元直殿が劉備軍に入ってから間もなく、それまで【軍師】という存在を知らなかった劉備軍は、元直殿の采配の元、勝利を収めました。

 

勝利の美酒、最高〜♪

宴の席で盛り上がる人々。

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諸将だけではなく、城中の人たちがお祝いしました。

 

普段は感情を出さない玄德殿も上機嫌になり

「元直がいたら、これから先も鬼に金棒だ!」

ご満悦。

 

元直殿は

「自分なんて、全然まだまだですよ」と謙遜しましたが

 

「いや!元直だけで充分天下は取れる!」

玄德殿にとって、元直殿こそが最高の軍師でした。が

 

「殿!世の中そんなに甘くはありません!」

褒められているのに怒り出す元直殿。

 

「殿を導いてくれる軍師の存在を知った今こそ、臥龍先生をお訪ねください」

・・・あ!言っちゃった(;゚ロ゚)・・・

 

臥龍先生とは、孔明殿のこと。

 

水鏡先生が玄德殿に

「臥龍、鳳雛のいずれかを得られれば、天下を得られる」と

謎めいた助言をしていたので、臥龍って人がいることだけは知っていた玄德殿ですがー

 

「臥龍?ああ、水鏡先生がオススメした人か」

元直殿を前に、臥龍先生はべつにいいかな〜って思うようになっていました。

 

それどころか、

「だったら、元直が連れてきてくれないか?」

友達の友達は皆友達です。

 

しかし

「殿!!!!!!

本当に天下を取る気はお有りですか!?

一回勝利したくらいで、天下を取ったおつもりですか?」

元直殿が祝賀ムードをぶっ壊しました。

 

「あいつは、自分から売り込んでくるような俺とは次元が違うんです!曹操も、劉表も、孫権もその動向を伺っています」

 

曹操、という名前を聞いた玄德殿は

「!?」

酔いが醒めました。

 

「正直言って、殿は権力も兵力もない!あるのは人徳だけ。

だったら、それで勝負するしかないのです!!!

孔明の力が得られるまで、何度でも殿自ら、隆中の廬を訪ねるのです!!!」

 

元直殿に圧倒されながらも

 

「わかった、明日にでも訪ねよう。

臥龍先生こと孔明殿は隆中にいらっしゃるのだな?」

こうして玄德殿は、その場で個人情報を聞き出しました。

 

怒る元直、知せる玄德走らす!!!ってやつです。

↑こんな言い方、ありません!今回限定です。

 

 

・・・という一連の流れを知った孔明殿は、遊びに来ていた友人と「あること」を企てることにしました。

 

 

「それは面白い!」

 

こうして、世に言う三顧の礼は始まるのでした。

 

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ご覧のお話は、史書+演義+民話伝説を玄子ブレンドしてお届けしています。

 

今回は民話伝説を多めに入れておきました〜。