違法な移住を斡旋する業者 タイで中国人女性を逮捕 | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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コロナ禍以降、中国では海外移住する人の数が増えています。その多くは経済的理由から海外での生活を選んでいます。日本を含め、東南アジアでも増える中国人移住者ですが今回、タイでは違法な移住広告の存在が問題視されています。
 
香港メディア・東網(7月24日)は、タイのバンコクの街中に巨大な中国語の看板が設置されたと報じています。今回メディアで報じられた看板には中国語で「最速で現地パスポート取得・30日で国籍取得・秘密厳守・代理店募集」などの案内が記載されていました。



さらに、インドネシアの国籍が3万元(約60万円)、カンボジアの国籍が10万元(約200万円)、トルコの国籍が15万元(約300万円)で買うことが出来ることをほのめかす案内も確認できます。30日で国籍が取得出来るはずもなく、当然ながら違法な手段による国籍売買であることが想像されます。

タイでは現地市民から警察に通報があり、タイの現地警察はこの広告を設置した35歳の中国人女性を逮捕し現在取り調べを行っています。海外移住を斡旋する業者の中には、多くの違法業者も存在しており、日本においても長期滞在が可能な「経営管理ビザ」を違法に手配する業者も少なくありません。ビザの申請に必要な自己資本金である500万円を見せ金として一時的に貸し出す業者もいるのです。