円安の影響もあり、日本を訪れる外国人観光客数はコロナ禍前の水準を超える勢いで回復しています。中でも、台湾人観光客の数は過去最高を記録しています。台湾メディア・三立新聞(2月22日)は、台湾人の訪日観光客数の増加について報じています。
日本政府観光局(JNTO)は21日、今年1月の訪日外国人のデータを公表しました。韓国人訪日客数が85万人、台湾人は49万人を記録し、中国の41万人を大きく超える結果となりました。台湾人訪日数は前年1月が約26万人だったことから2倍近い増加となり、過去最高を記録したのです。なお、これまでの台湾人訪日数の最高は2018年4月の47万人でした。
台湾人ネットユーザーからはこうした状況について、「円安の影響もあって台湾を旅行するより日本を旅行する方が費用を抑えられる」「以前は日本で和牛や寿司などの高級料理を食べることが出来なかったが今は以前の4割安で楽しむことが出来る」「日本は団体旅行ではなく個人旅行でも十分に楽しむことが出来る」「台湾より治安が安全で清潔で物価も安定しているのは日本くらいだもんね」などの声が寄せられています。
今年は中国国内の経済不況の影響もあり、中国人訪日観光客数は伸び悩む状況となっています。これまで日本にとってインバウンド需要の主要だった中国人観光客。今後、日本の観光業界としては台湾人観光客のリピーターをどのように増やしていくのかが重要となるでしょう。