今月6日に亡くなった世界的指揮者の小澤征爾さん。小澤さんは満州（現在の遼寧省瀋陽市）に生まれました。そのため、中国にも縁が深く日中国交正常化の78年に中国でも指揮を行い、2002年にも日中国交正常化の記念公演を行なってきました。
中国国営メディア・環球時報（2月19日）は、19日に行われた中国外交部の会見について報じ、外交部が小澤さんの逝去についてコメントしたことを伝えています。
外交部の報道官は、「世界的な大指揮者として知られる小澤征爾さんは中国にも深いご縁があり、中国人にも非常に知られる存在でした。先生は中国で生まれ幼少期を中国で過ごされました。中国との交流を熱心に行われ、中国でも何度も指揮を振り、中日間の友好に積極的な貢献をされました。私たちは小澤征爾先生の逝去を哀悼すると共にご家族に哀悼の意を表します」と、コメントを発表しました。
偉大な音楽家の逝去が相次いでいます。昨年には、坂本龍一さん、そして谷村新司さんが亡くなりました。このお二人も、中国で非常に高い尊敬を集めており、逝去の際には中国外交部が哀悼のコメントを発表していました。
日中友好のため、政治的に厳しい時期であっても積極的に音楽外交を行なっていた小澤さん、坂本さん、谷村さん。偉大な音楽家の功績は中国でもずっと語り継がれていくことでしょう。