新規感染者増加のフフホト市 女性幹部の装飾品に非難殺到 | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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現在、新型コロナウイルスの新規感染者が増加傾向にある中国内モンゴル自治区。今後の防疫体制に関心が集まる中、市民の注目は内モンゴル自治区フフホト市の女性行政幹部にも寄せられています。きっかけは10月29日に行われたフフホト市の新型コロナウイルスに関して行われた地元行政の記者会見でした。

中国メディア・網易(11月1日)は、フフホト市の政務服務局で副局長を務める李少莉が記者会見で高価な装飾品を身に着けていたことにネットユーザーから批判の声が寄せられていることを報じています。



記事によると、李少莉副局長が会見で見に着けていたイヤリングは3万元(約60万円)で、人気ブランド・ヴァンクリーフ&アーペルのもであることが指摘されています。また、スカーフについても4000元(約8万円)のエルメスのものであったことも指摘されています。



公務員である李少莉副局長がこうした高価な装飾品を身に着けていたことに対しネット上では「公務員の給料でこんな高価なブランド品を買えるはずがない。何か不正蓄財をしているに違いない」「市民がコロナで苦しんでいるのに公務員がこうしたブランド品に身を包んで会見の場に出てくるなんて市民感覚を理解できていない」などのコメントが多く寄せられ、こうした指摘を受けフフホト市規律委員会は調査に乗り出すことを発表したのです。

市民感情の悪化に当局がいち早く反応したことになります。今も厳しい防疫体制を敷く中国ですが、市民の不満の矛先は当局にも向けられているのです。