学習塾禁止令が発表された中国 内モンゴルで闇学習塾が摘発 | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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中国で小中学生向けの学習塾への利益規制が発表されてから、中国の塾業界では大手学習塾の相次ぐ倒産や破産、塾教師や従業員の失業が報じられるなど、その影響は大きく毎日関連ニュースが報じられています。利益を目的とした学習塾の経営が禁止となった中国ですが、早速各地では当局の目を盗み密かに営業を続ける闇学習塾の存在が報じられています。




中国内モンゴル自治区では、工場などが入るビル内で密かに学習塾を運営していた組織が摘発されたことが報じられました。現地メディアによると、この闇学習塾は当局の捜査から逃れるため、工場ビルで学習塾を開き毎日200名の小中学生が授業を受けていたと伝えられています。この闇学習塾は、ビルの入口に物流会社の看板が掲げられ、当局の目を逃れようとしていたのです。

現在、夏休み期間中ということもあり、当局が捜査のために踏み込んだとき、中では勉強合宿が行われた200名の子供たちが寝泊まりするための簡易ベットや食堂などが完備されていました。

以前もお伝えした通り、中国で突然始まった学習塾の営利目的での営業禁止令は、10兆円規模となった業界全体に大きな影響を及ぼしています。塾や家庭教師などが消えていくことになる中国ですが、学歴社会であることは今後も変わらないのです。学校外での学習機会が減る中で、家庭内で子供の勉強をどのように見ていくのかが、これから子を持つ親にとっては大きな課題となっていくのではないでしょうか。