日本人のルーツは中国の少数民族? | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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“日本人はどこから来たのか”。その謎は未だに解明されていないことが多く、様々な説があります。例えば、1957年に愛知県豊橋市で発掘された人骨。牛川人と呼ばれるこの人骨は日本列島で見つかった最古の化石ではないかとも言われ、日本人の祖先だと唱える専門家もいます。


実は、中国にも東北地方や内陸部、山間部などいくつの地域に、極めて日本人と似た性質を持った人々が暮らしています。彼らを研究することは日本人の始まりの歴史を紐解く上で、大きなヒントになるのではないでしょうか。


例えばば、日本からおよそ4000キロ離れている中国雲南省の山間部には、日本人に良く似た身体的特徴を持つ少数民族が暮らしています。日本人の新生児の9割以上に現れると言われている蒙古が、雲南省の山間部族であるイ族(人口約1000万人)の新生児にも多数確認されており、日本人と民族的に遺伝子が近いのではないか、つまり日本人の誕生と何か関係があるのではないかと言われています。


《少数民族の中でも特に人口が多い山間部族のイ族だが、山を追われ海を渡ってきた可能性も否定できない》

今となっては誰も知る由もない日本人誕生の謎、いつか解明される日が来るのでしょうか。


当然ながら、これだけで日本人とイ族の間に“何か”があることを証明することは出来ません。実はこれ以外にも、イ族には日本との関係性が報告されているのです。専門家によると、イ族に日本語を聞かせたところ、聞いたことのないはずの日本語のいくつかの単語に反応を示し、意味を言い当てたといいます。


さらに日本語の発音とイ族の発音には共通する部分が多く、初めて聞く日本語の発音もすぐに習得し、流暢に日本語を話したという研究結果もあるそうです。


古来より様々な文献に互いの存在が記されてきた日本と中国。秦の始皇帝の命により不老不死の霊薬を探していた徐福が、3000余りの人々を伴い海を渡り、日本で王となったと伝えられる“徐福伝説”なども、中国や日本ではよく語られています。


今となっては誰も知る由もない日本人誕生の謎、いつか解明される日が来るのでしょうか。