江沢民が脳死状態か | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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2011年7月、産経新聞が号外で中国の前国家主席・江沢民死去のニュースを報じました。しかしその後、国内の会議の場に江沢民の姿があったことから、報道が事実に反していたことが判明。同社は同年10月に誤報記事であったことを認め、社のコメントを紙面に掲載する羽目になりました。




当時、海外でも複数のメディアが「脳梗塞などにより死亡」と報じていたこともあり、産経新聞もまんまと騙されてしまったのです。


90歳を超える高齢のためか、江沢民はこれまでも各国メディアによって度々「死亡」が報じられ、その度に事実ではないと撤回されてきました。


ところがこの一両日、メディア関係者の間で再び江沢民死亡疑惑が浮上。今回伝えられている話では、今月11日午前9時頃、すでに脳死判定を受けたといいます。現在一部メディアがその真偽を確かめるべく、江沢民の遺体があるという上海市内の病院を取り囲んでいるようです。


こうした情報に対し中国当局は沈黙を貫いていますが、その理由として考えられるのは、国内の反江沢民派が反体制運動を繰り広げる可能性があること、さらに江沢民の業績については賛否両論があること、が挙げられるでしょう。


脳死判定された江沢民は現在、当局の意向により生命維持装置によって生き長らえている状態だと言われています。


これらの情報については、まだ真偽のほどは明らかになってなっておらず、当然、これまで同様デマである可能性も否定はできません。しかし、もしこれが真実だとすれば、中国の政治は大きな転換期を迎えることになるでしょう。


現在、中国ではかつての大物政治家たちが長老として河北省の北戴河に集結し、今後の中国の方向性について非公開の会議が行われている最中です。今回の話が事実であれば、まさに江沢民について話し合われている最中でしょう。


この数日の中国当局の発表に注視したいと思います。