「中国人ってマナー悪いよね。信号守らないよね」
よく道を歩いてると、こんな声を耳にすることがあります。そうした声を受け、中国でも今、交通マナー向上のための様々な取り組みが進められています。中でもひときわ変わった取り組みがあるので、ご紹介しましょう。
中国北京市通州区のとある大型交差点に、大きなスクリーンとスピーカーが設置されました。一体、何に使うのでしょうか?
実はこれ、歩行者や車両の信号無視を阻止するためのツールなのです。信号無視をした歩行者や車両は大画面のスクリーンに映し出され、スピーカーからは「赤信号です。直ちに停止線まで戻りなさい」といった警告が自動で放送されます。
通州区交通支隊によると、このスクリーンとスピーカーは交通違反の撲滅を目的に考え出されたもので、将来的にはAIを駆使した交通違反者の顔情報の記録も進められる見通しだといいます。
今後、中国では交通違反者の情報を保険会社や銀行などと共有し、違反者は保険料の引き上げや銀行ローンの審査の厳重化などを行っていくと見られています。
交通違反に対し、社会保障の面からも圧力をかけ始めた中国。しかし、果たしてこれで本当に交通違反撲滅となるのでしょうか?