引き続き小規模な地震が起きている長野・飛騨地方の群発地震。この群発地震を引き起こすメカニズムはいまだに不明です。

 

 

ということで今日は群発地震について。

 

 

群発地震は比較的狭い震源域において断続的に地震が多発するもので、最大震と余震との関係が一般的な地震のように減衰しない地震です。

 

 

いわゆる常識とは違う地震で、原因もマグマの貫入(有珠山、普賢岳)や地下水の湧出(松代群発地震)で噴火活動にまで至る場合などいくつかあるようです。

 

 

そんな中、先日ナショナルジオグラフィックの記事の中で、2016年から南カルフォルニアで4年間にわたって続いた群発地震は、水や液体二酸化炭素のような液体が、群発地震を引き起こしていると解説していました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/7169ea8f610142b67c9de9f768d65e341abe985c

 

 

仕組みとしては、液体が断層破壊帯に入りこみ、断層にかかっている圧力を変化(緩める)させることで、地中の亀裂が滑りやすくなります。さらに、断層の亀裂に沿って水がどんどん入り込むことで、地震の回数を増やし、さらに震源域も拡大していくというものです。

 

↑イメージです

 

これはあくまでカルフォルニアの例になりますが、ここに限らず、液体が断層破壊帯に入り込み、群発地震を引き起こすという例はほかにもありそうです。

 

 

長野の地震がこれに当てはまるかどうかはわかりませんが、少なくとも長野にも断層破壊帯は多く、地下水も豊富。さらにフォッサマグナという周辺の地層よりも新しく、異なっている点などを掘り下げていくと、何か答えを導くヒントになりそうな気もします。

 

 

ということで今日は群発地震の仕組みについて追及。液体が地震を引き起こすという点で、もう少し踏み込んで別途投稿しようと思います。

 

 

 


メキシコオアハカ州沿岸でマグニチュード7.4の大地震。震源域はココスプレートとカリブプレートとの境界で過去にも度々マグニチュード7クラスの地震が起きている場所です。


画像はお借りしました。


その境界は中央アメリカ海溝と呼ばれており、陸プレートのカリブプレートにココスプレートが沈み込んでいます。


同じ中央アメリカ海溝沿いで、特に被害が大きかったのは1985年のメキシコ地震。マグニチュードは8.0で約1万人の死者が出ました。この時震源が350キロ離れたメキシコシティでは3〜4分も揺れ、建物の被害も大きかったようです。


メキシコも日本と同じように地震国で、ココスプレートの調査に日本の国際研究チームが論文を発表するなど、地震研究において連携する動きもみせています。


メキシコもかなりの頻度でマグニチュード7クラスの地震が起きているので、地震学の研究が進み、少しでも地震予知に繋がればとおもいます。

遠州灘でマグニチュード4.3の地震。深さは320キロとかなり深いところで地震が起きています。そして、深発地震ならではの異常震域がみられ、遠く離れた宇都宮市で震度1が観測されました。

 

 

 

今回の地震もそうですが、伊豆・小笠原島弧上の深いところで地震が起きた場合、よく北関東や東北地方で大きく揺れることが多いです。でもなんでフィリピン海とユーラシアプレートの境界上で起きた地震なのに、北米プレート上の宇都宮が揺れるんだろう。。。

 

 

深発地震は、プレート沿いに揺れが伝わると解説している資料をみかけるので、ちょっとそれをヒントに考えてみました。

 

 

以下あくまで想像です(汗)。

 

 

日本列島は今から約1,500万年前に、大陸から分離した原日本列島と、フィリピン海プレートの沈み込みによって北へ移動し始めた伊豆・小笠原諸島と衝突します。

 

 

そして、藤原換太郎氏の「フォッサマグナ」によると、伊豆・小笠原弧が日本列島の方に運ばれてきますが、地殻の厚みのために日本列島の載っている陸地のプレートに沈み込めず、南部フォッサマグナの位置で衝突し、地殻の上部がはぎ取られて、丹沢山地を形成しましたとあります。

 

 

 

つまり、フィリピン海プレートの沈みこみによって、伊豆・小笠原島弧は今もなお圧力をかけ続けており、関東から東北をずっと押し上げようと力が働いているのではないでしょうか。

 

 

それによって、伊豆・小笠原諸島弧上で起きた地震は、もろに関東・東北エリアに伝わり、震源域周辺よりも揺れが伝わりやすくなっている、というのが素人が考えた論理です。

 

 

今日は朝からずっとこの件でもやもやしていたので、とりあえず自分なりに仮説をだせたので、よしとします(笑)。

 

 

でも、深発地震って本当に謎が多く、未知数なことだらけですが、地震発生に大きな影響も及ぼしていると考えられてもいるので、早く解明されてほしいものです。