コロナの影響で休館していた近くの図書館が、やっと通常営業に戻ったので、さっそく行ってきました。2階建てで、市内でも有数の大きな図書館として昔から重宝しています。

 

 

また、昔は本を借りるときは、事務員の方に渡して、一つ一つバーコードにチェックしてもらっていましたが、今は機械に本を置くだけでOK。並ぶ時間もなく、手続きも一瞬で終わるので、忙しい現代人にはありがたいバージョンアップです。

 

 

本は2冊借りました。一冊目は「地学ノススメ」という本。著者の鎌田氏の本はわかりやすいので、改めて地学の学び方について勉強しようと借りました。

 

 

 

もう一冊は、中島淳一著の「日本列島の下では何が起きているのか」という本。こちらは、プレートテクトニクスから日本列島の形成や地球内部で起こっていることについて解説した本です。

 

 

私は一冊の本を一気に読むというよりは、何冊かを一緒に読むタイプで、どちらも半分ほど読んだところ。地学ノススメはやはりわかりやすく、これから地学を学びたいという方にはうってつけの本です。なんか私もジオパークや地質調査している現場に行きたくなってきました。

 

 

中島氏の地球の内部というテーマも何百年も前から研究されて内容で、研究者だけではなくだれもが興味のあるテーマ。日本列島の形成についてもわかりやく解説しているので、マクロ的な視点で地学を学べます。

 

 

図書館にはほかにも読みたい本がたくさん置いてあったので、これからもちょこちょこ活用していきたいです。

 

 

 

 

 

地磁気によってつくられるオーロラ

 

チバニアンが正式に地球磁場の逆転層として国際学会で命名されたことで、地磁気という言葉がメディアでもたびたび出てくるようになりましたが、そもそも地磁気ってどうやってつくられるの?と気になったので、今回は地磁気について学びそれをまとめてみようと思います。

 

↑チバニアン

 

 

まず前提としては、昔中学の理科でも習いましたが、コイルに磁石を近づけると電流が流れ、これを電磁誘導といいますが、実は地球内部でもこの電磁誘導が起きていると考えられています。

 

 

地球の構造は外から、地殻、マントル、外核、内核と別れていますが、この地磁気を生み出しているのは外核です。理由としては、外核は地震波を通さないので液体だと考えられており、その液体は地球創成期に密度の高い液体鉄として地球深部に沈み込んでいき、今もドロドロになった状態外核を対流しています。

 

ウィキペディアより

 

 

対流している理由としては、①コリオリの力が関係している②内核とマントルとの温度差によって熱対流が生まれている③磁場が発生している――などが仮説として出ています。

 

 

外核はコイルのような役割をはたすことで、地磁気を生み出し、その地磁気が地球全体を覆うことで、太陽風や宇宙放射線から地球に住んでいる生物を守っています。

 

 

 

ただ、その地磁気が数十万年に一度逆転していることもわかっています。それが地磁気逆転層であるチバニアンですが、逆転すると生物への影響はもちろんのこと、システムへの甚大なる影響も計り知れないと言われています。

 

 

また、なぜ逆転するのかもわかっていないので、それがいつになるかもわからないし、もし現実にそんなことが起きれば地球上に存在する生物にとっては恐ろしい試練になることは言うまでもありません。

5月に立て続けに起きた薩南諸島での噴火、6月に入ってほぼ毎日のように爆発している桜島、直近で連続している日向灘での地震、そして土佐湾の地震など西日本での火山活動、地震が目立ってきています。

 

地震専門家の解説では、ほぼ一貫してフィリピン海プレートの沈み込みによるものと仮説立てされていますが、それを示す明確な根拠もないので、やっぱり不気味です。

 

以下6月1日以降に起きた西日本におけるマグニチュード4以上の地震分布図です(紀伊水道の地震を除く)。

 

 

鹿児島県→宮崎県→日向灘→高知県→紀伊水道までのラインが活発化しており、(東は三河湾も地震が多くなっている)熱エネルギーが活発化しているのか、一帯の沈み込みによる歪みが強くなっている→岩盤崩壊が起きているのかわかりませんが、このライン周辺は今後も地震による揺れの注意が必要になると思われます。