ニアに大股で歩み寄り、彼女の肩をつかむ。
「21」
「何とか言え、女!」腕時計 アンティーク
ティタニアが剣の柄を握り直す。
「0」
その言葉と同時に、兵士達の中を衝撃が駆け抜けた。そして、彼女の半径20mにいたものは、一言も発することなく上半身と下半身が泣き別れることとなる。
一時に血の海と化した門の前の広場に、生き残った兵士達の絶叫がこだまする。武器を取る者、逃げ出す者、状況が理解できない者。それらを尻目に、ティタニアは冷静にサイレンスを呼び付けた。
「サイレンス」
「なんでしょうか?」
サイレンスがふわりと黒のローブをたなびかせながら現れる。ティタニアは彼の方を一切見ない。それは彼を疎んじているからだけではなく、既に彼女が戦闘態勢に入ったことを示していた。
ティタニアは剣で地面を刺すと、衝撃波をセンサーのように利用して砦の人間をおおよそ把握する。1km程度なら彼女も気配を逃さないが、戦闘中では万一の事もありえる。彼女もここまでの大立ち回りをするのは久しぶりなので、万全を期したかったのだ。そのためのサイレンスでもある。
「今からこの砦の人間を全滅させます。およそ500人というところでしょうか。逃げ出す暇すら与えないつもりですが、万一私の手を逃れる者がいたらお願いいたします」
「いいでしょう」
「では」
それだけのやりとりで、ティタニアは大股に砦の方に歩いていった。そしてサイレンスは後ろから、彼女が無人の野を行くかのごとく人を蹴散らす様子を見つめるのだった。
剣士の邂逅、その5~壊滅~シチズン 腕時計
***
半刻も経っていないだろうか。既に砦の中に動く物体は見つからなかった。人は縦に、横に両断され、あるいは抉(えぐ)られ、あるいは削られ、あるいは砕かれていた。
砦の守りを象徴する城壁はさらに破壊され、中にある彼らの休憩所も消し飛び、100人は寝泊まりするであろう寝所は両断され、疲れを癒すはずの風呂は血の海と化していた。馬すらもはや生きてはいない。
逃げようとした者はいた。だが、ティタニアがそのような者を見逃すはずもなく、離れた場所からの剣撃により、全て虐殺された。もっとも彼女の手を首尾よく逃れたとしても、サイレンスが黙って見逃しはしないだろう。そう考えれば、まだティタニアの手にかかって一息に死ねる方がましなのかもしれない。
そんな中、訓練場となる場所で怯えたように地面に腰を抜かして、がたがたと震える少年のような兵士が一人。同時に、隣では同じくらいの少年兵が気絶していた。二人ともまだ息がある。だが、その目の前には大剣で二人兵士を串刺しにして宙に持ちあげているティタニアが仁王立ちしていた。
「さて、貴方達といっても一人は気絶しているようですが。残りは貴方達だけですね」
ティタニアが剣に刺さっていた兵士二人をまとめて放り投げる。兵士はまるで掌程度の果実のように軽く凄まじい勢いで吹き飛び、壁に当たって砕け散った。兵士を振り払う時の血が少年兵の顔に飛び散り、彼の視界を半分塞ぐ。そのショックで、少年は思わずズボンを濡らしてしまった。
「あひ」
「怖いですか?」
ティタニアは無表情に問いかける。ティタニアが殺す対象に何の感慨を抱く事もない。返り血を浴びてなお美しいティタニアの凄然とした容貌に、少年は返事もままならなかった。
「うう」
「ふむ、困りましたね」
ティタニアは少し首
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