初放送の第6シーズン。

大事なのは事実と証拠
by ギル・グリッソムではない。ロビー・ルイスなんである。

鑑識の人間が微妙に増殖している。
分析などの作業もチームワークなのだ。チームワーク!!!
とうとう「ルイス」 も「CSI」化するんだろうか・・・


ルイスとホブソン。
私はてっきり、この二人は出来上がってるもんだと思っていた。
なのにローラは機嫌が悪く、ルイスの反応も薄く、なんだか予想とは違ってるようである。

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今回、2人のシーンはほんの数秒。
ルイスは何か言いかけるけど、次の瞬間、画面がハサウェイにうつってしまって、会話は謎。

「その言葉を言おうとしたまさにその最中に、
その笑いと喜びのまさにその最中に、
彼は突然静かに消えうせた」
・・キャロル「スナーク狩り」より。



事件の内容からみて、ルイスはホブソンの自宅デートをすっぽかしたか・・・早々に逃げ帰って仏壇に線香あげた(違)みたいである。証拠はないけど。(笑)

・・・・・・
珍しく原題どおりの、「天才の神髄」という題名。
この言葉には前があって、「愛・愛・愛こそ天才の神髄である」byモーツアルト だそうである。

登場人物がそれぞれの「愛」を探求していく今回のストーリー。
一見真面目でユーモアに欠けるけど、過去のルイスをデジャヴするシーンや言葉遊びがたくさん盛り込まれていて、かなり気合の入った内容ではある。
わかればクスっと笑えるが・・
「シャーロック」の第3シリーズ第1話に近いものがある。

キャロルの「スナーク狩り」
第3シリーズ第3話に、「狩り」とは追いかける愛であり、バニシング・ポイントに向かっている、という絵の解説をするおばちゃんがいたのを思い出す。
この回の登場人物が追いかける愛の行く先は、みな「消失」していく。

「二位にあらず」
「二位」より「二番目」と訳したいな。
被害者が身に着けていた時計の文字。ホブソンが証拠品としてルイスに手渡すことで、「セカンドワイフは嫌」というメッセージに見えてしまう妄想。
ところでルイスは被害者の兄に時計を返すんだけど、事件解決する前に返しちゃだめだと思う。証拠品なんだから。

「ホーズ兄弟」
被害者のマリー・ホーズとコナー・ホーズ兄弟の関係は、「主任警部モース」と「ルイス警部」の関係になぞらえられている。
会話の中で、ルイスには兄がいたことが判明。過去形なので既に亡くなっているのか?
そして「不幸な男」マリー・ホーズの寝室は、過去にちらっとでてきたルイスの寝室にそっくりである。電気スタンドのデザインや位置、青とグレーのチェックの枕カバーなど、いかにもおっさんくさいチョイスが地味に笑える。

「L・H」
今回のベスト字幕(笑)
ドクター・ファルコナーの自宅の地下研究室を指す「Lab H」(ラボ・H)という略称。
字幕翻訳者は他の単語から裏の意味を嗅ぎ取って、あえて「L・H」としてるんだと思うけどどうかな。

「L」はルイス?リヴ?ローラ?
「H」はハサウェイ?ホブソン?・・・

第4・5シリーズではルイスとホブソンがカップリングされていたけれど、それ以前は、じつはルイスとハサウェイのブロマンスのほうが優勢だったんである。
ハサウェイとホブソン、どちらも「H」だというのは偶然なんだろうか。

ルイスもこの年でスラッシュとはさすがに酷な気がするが・・今回のエピは二次創作動画のネタになりそうな映像がてんこもりなので、まだまだルイス/ハサウェイは盛りあがってしまいそうな気がする。・・見る勇気はないが。
そういう私も「いっそハサウェイと結婚しちまいなさいよ」と書いたことあるので何も言えないか。

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「一度だけ言うよ。君にはパートナーが必要だ。」

20年前、オーストラリアである刑事に、「君には奥さんが必要だ。」と言ったルイスを彷彿とさせる。

でも今どきは「パートナー」っていうんである。結婚してもしなくてもいいのだ。
男でも女でもいいのだ。(笑)

イメージ 3しかし、そんな子犬のような目で言わなくても・・
ハサウェイが動揺するからやめなさい。

さて、画像は92年の「主任警部モース」20話より。
オーストラリアで羽を伸ばしすぎなルイス。

ルイスはオーストラリアにすぐになじみ、地元の刑事ともあっというまに仲良し。
でも少々人なつこさが過ぎて、関係者の妻にのぼせあがってしまうのだ。(笑)
ルイスとて、必ずしも愛妻ひとすじってわけではなかったという、過去の証拠その1。

「水曜クラブ」
本国で「ルイス」が放送されていたのは水曜日なので、ファンによる掲示板のことかなと思う。
黒づくめのヴィンセントとミアは、ファンフィクション(スラッシュ)の作者だと思う。名前はハンドルネーム。
彼らは「水曜クラブ」に呼ばれ、コナー教授から、何か重要なネタバレをされたらしい。
(「うるさい小娘」と訳されている「spoilt brad」の「spoil」は、「ネタバレ」という意味もある。)
そのネタバレ内容に腹をたてて乱闘になったっぽい。

「ミセス・マーバー」
ルイスいわく「ミス・ブラディー・マープル」
きっと、昔からのミステリーファンのことだわね。
この番組を下支えしてるのは、たぶん彼女みたいな年代の女性。
ファンフィクだのスラッシュだの、そんな世界とは関わりなく、きっと毎回、犯人を推理している。
80年代、「ミス・マープル」と一緒に事件を解決したルイス・・じゃなくてフレッチャーのこともきっと知ってるし。
「モース」時代をつうじて息子のように、弟のように彼を見守ってきた人たちだと思う。

ルイスが奥さんの死をどう乗り越えたかについて語るところはちょっと感動的だった。
「受け入れ、戦うのをやめた。でもどうしてそれができたかは、よくわからない。」

ルイスはわからないというけど、第3シリーズを見た視聴者はわかっている。ハサウェイがいたからだ。

「寂しくて、いつも彼女に話しかけてる・・・・部下には内緒に。」
あれ、ハサウェイには内緒なんですか?

さいごに。
ルイスの車がグレーのBMWになってた。・・・微妙なチョイスw。