いよいよ佳境にはいってきました、マーサ・コステロ シーズン2
 
マーサが吠える、激昂する。
 
今回のお仕事は、ジャマイカで間近に迫る死刑執行を止めたい、っていう、母親の依頼で、ほぼ勝算がない。
 
 でも、
「あの子を抱きしめたかった。誰かを死刑にするのは、家族の命を奪うことよ。」
っていう訴えに動かされて、この無謀な交渉を引き受けてしまう。

子供を失うことで家族が終わる。
マーサには身につまされる言葉だ。 
でも彼女がつらいのは流産そのものじゃなく、リベンジが絶望的だっていうことじゃないかという気がする。
年齢もギリギリだし、この先いい男をみつけてうまく収まる可能性もほとんどない。
何より、彼女自身がクライブLOVEすぎるのだ。
他の男とちょっと仲良くしているとすぐにヤキモチをやくクライブを見ると、ついほだされちゃうのだ。たぶん。
彼女が失ったのは子供だけじゃなく、彼を含めた、家族のいる人生っていうやつだ。
 
そういう気持ちと裏腹に、Silkになって以来、彼女は「君は一生独身でいいよ」、と周囲に太鼓判を押されてしまった感がある。
いつでも自分の味方だったはずのビリーまで、マーサ自身よりも「Silk」という称号ばかり気にかけている。
女性の出世が当然になった世の中ってのは、ある意味冷たいものだ。

でも依頼人のママは、
 「まあ、あんたみたいに綺麗な人が独身なんて、世の中どうかしてるよ。」
って言ってくれた.。
いまどき、なかなか言ってもらえない親身なセリフで、マーサの女心はちょっと回復する。
この裁判は、女の人生、このまま終わらせたくないというマーサの思いなのだ。きっと。

 
さて今回、クライブが弁護しているファティマの件。
口説くのはお手の物のクライブも、対象外の女性の扱いはかえって苦手らしい。
得意の示談に持ち込めばよかったのに、事務弁護士のセクシーなジョージにいいとこ見せようと無理をして崩壊。
・・結局はマーサに丸投げする。
仕事を投げ出すとか、泣きつくとか、情けない判断を自らに下せる謙虚さは、ある意味尊敬に値するな・・
 
 
セクシー・ジョージは、意外と真面目なお仕事ぶり。
色気だけじゃなく、冷静かつ有能なところを、クライブも少しは見習ってほしいものだ。
でもそんなジョージでさえ・・「子犬のような目」にほだされて、仕事を途中放棄したクライブを許してしまう。
・・クライブ、そのおねだり上手な才能を何か人のために役立ててみないか?
 
さて、彼のまなざしにほだされた女がもう一人。
尻拭いを引き受けてしまったマーサは、既に取り返しのつかない段階に来ていたファティマを救うため、有力な情報を持つミッキー・ジョイとの取引に同意してしまう。
そしてビリーに噛みつくほど嫌がっていた、「ジョディ―・ファー」の弁護を受けることに・・
あーあ。やっちまったぜ。
なんて黒いんだ、こいつらの世界。

こうしてビリーに引き続いて、マーサも危ない橋を渡る。
すべてはそう、クライブ、あんたのためよ!!!
ほんっとにもう、あのクライブのボンクラをどうにかしてください。
 

ビリーの病気と検査について。
クライブ・リーダー氏(38)の脱衣シーンが由美かおる的に恒例化している昨今ではありますが。
どんなに脱いでも、クライブのお色気は里見幸太郎的というか・・限界がある。
 
でもビリーなら、ビリーなら風車の弥七くらいのセクシー度数は叩きだせる気がしていた。
けれどビリーは弥七同様、脱がない。風呂に入らない。着替えない。まして女を引っかけたりしない。
それがここにきて、「検査」で・・脱いだ。
しかも状況は深刻らしい。尻出し検査着を笑ってる場合じゃないぞ。
人生って残酷。
 
ともかく・・次回は最終回です。