一か月ぶりの更新になります!

はぎはらです!

 

今週は国別代表戦から見るTリーグの価値について書いていきたいと思います。

 

あれ、、、、、、「b、(ソフト面)リーグに所属している選手のプレーレベル・話題性」はどこに行った??と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

 

ただ、先日読者の方からとある質問を頂きましたので、順番前後しますが、

こちらから取り上げたいと思います笑

 

それはこのような質問でした。

 

>卓球に関して何にも知識のない人が、お金を払って卓球の試合を見てくれること 各国選抜だと何も知識ない人はそれこそ見ないかなと思ったんですが、ラグビーは違うんですかね? ホーム&アウェーだと生観戦の機会も少なそうなのも気になります!

 

鋭いご質問有難うございます笑

 

まず、先日の記事「【卓球】Tリーグについて考える(a、(ハード面)リーグ・チーム構成がその目的を満たしているか)」を要約すると僕の主張は以下のようになると思います。

 

「あるスポーツを興業的に成功させるには国内を開拓するか、海外に進出するという2通りがある。日本の卓球リーグが興行的に成功するには後者が向いている」

 

です。

 

今回は、「リーグを国内で完結させること」について述べていきたいと思います!

 

ところで、皆さんに質問です!

 

「リーグを国内で完結させること」の最大のメリットって何だと思います??

 

、、、  、、、  、、、  、、、  、、、

 

僕の考える最大のメリットは以下の通りです。

 

「その国における該当競技に関する全ての収益をその国の競技組織が独占出来る」

 

これって成功したらビジネスモデルとしては最高の形なんですよね。

競技に流れるお金を一括化できますし、利益配分等でもめることがないんですから。

 

ただ、成功しなかったら打開策が国内に限定されてしまう分、最悪のビジネスモデルになってしまうんですよ。

 

では、このモデルが成功するにはどうすればいいのでしょうか。

僕は以下の3要件を提示します。

 

①、競技人口が一定数を満たしていること

②、その国の競技レベルが世界水準でみても非常に高いこと(その競技の日本代表が国際大会で安定した成績を収めていること、とも読み替えられます。)

③、②に関して国民にもそのことが認知されており「日本はその競技において伝統的強豪国である」という認識が共有されていること

 

です。

 

では、1個ずつ検討していきましょう。

 

>①、競技人口が一定数を満たしていること

この定義に関してですが広義説を取り、「部活動でその競技を行ったことがある、または授業・娯楽を通してその競技を行ったことがある」としたいと考えております。

 

この要件を満たすという事は、

1、その競技がそもそも競技として認知されている。

2、その競技のルールを多少なりとも体感している。

と言えると考えております。

 

ここで、興味深いデータがあります。

政府の統計機関が発表した国内でのスポーツ競技実施人口(実施人口とは上記定義を満たす人の数です)調査によると、

卓球の実施人口は約52万人だそうです。

 

これって五輪競技に存在する球技競技の中では第4位、五輪競技全体としては第7位という凄い数字なんです。

これによって上記要件の1は充足されるのではと考えます。

 

次に2です。僕もこれに関しては卓球は大丈夫だと考えています。

では、何故なのか。理由は2つあります。

①、卓球は最低人数2人で始められる競技であり、人集めに掛ける労力が最小限で済む分、とっかかり易い競技と言えるから。

②、卓球は得失点の基準が明確であるから。(つまりこれはルールが単純とも読み替えられます。)

 

ここでのミソは②です。

 

僕の話ですが、友達にラグビー観戦に誘うとよく言われるんです。「え、ラグビーってルール難しそうだし、、、」

、、、、、、、、、、、、ルールが難しい(複雑とも読める)ってどういうことなのでしょうか。

 

僕はこう考えます。

「①プレーの判断・②プレー中断・③中断からの再開方法・④得点方法⑤勝利条件の5つのうちいくつかが複数条件から構成され、且つそれらは全て審判の主観によって判断されること」

 

例えば野球は判断(ストライク・ボール判断は勿論、ホームベース帰塁時のアウトカウント数による条件分岐等)、再開方法(特に何らかのプレー後の進塁関係に関して)において非常に複雑な競技です。

 

ラグビーも中断(ペナルティ関係)、再開方法(ペナルティの種類に応じたスクラム・ペナルティキック・ラインアウトでの再開)、得点方法(トライ・コンバージョンキック・ペナルティキック・ドロップショット)において複雑な競技と言えるでしょう。

 

勝利条件に関してはフィギュアスケートや体操等採点競技において複雑なものと言えるでしょう。

 

反面、卓球のルールは明確です。

「相手のコートに自分の打ったボールが入ればよい」だけなんですから。

この時点で判断・得点方法はほぼ充足、ついでに中断と再開に関しても特段難しさを感じる競技ではないです。

 

また、勝利条件に関しても3点ゲームや5点ゲームなど卓球は単純なルールな分、カスタマイズしやすい競技です。

 

以上から、

1、その競技がそもそも競技として認知されている。

2、その競技のルールを多少なりとも体感している。

 

を踏まえた場合、質問の中にある「卓球に関して何にも知識のない」状態は生まれづらいのではと考えます。

 

>②、その国の競技レベルが世界水準でみても非常に高いこと(その競技の日本代表が国際大会で安定した成績を収めていること、とも読み替えられます。)

 

これについても男女共に問題なし。リオ五輪のメダル獲得で日本国民は少なくとも「近年の日本の卓球は強い」と認識して貰えているはずです。

 

>③、②に関して国民にもそのことが認知されており「日本はその競技において伝統的強豪国である」という認識が共有されていること

 

僕はTリーグを国内で完結させようと考える場合、ここが最大の難所ではないかと考えます。

まず、日本は世界大会の成績から見て事実としてはれっきとした「卓球の伝統的強豪国」です。

 

ただ、僕が「最大の難所」と考えているところはかその「認識が共有されていること」なんです。

 

観客はお金を払って試合を見に来る以上、「リーグのレベルが高いこと」を前提としてくるわけですよね。

とすると大きく2つの課題が出てくると思うんです。

 

①、リーグを開催する場合、団体戦(7人と仮定) ×10チームを予定した時、男女ともに少なくとも70人超ずつの選手が在籍することになる。

  その時、日本の「卓球国力」だけでリーグのレベルを落とさずにそれだけの選手を集められるか。

②、①でかき集めた場合、そのレベルを日本卓球協会が単独で保証できるのか。また見にくるお客さんもその保証を受け入れられるのか。

具体的に言うと、知名度のあまりない選手が出ていてもお客さんは安心して観戦出来る環境がすぐに作れるかどうか。

 

国際大会もそんなやたらめったら出来るものではありません。

また、スポーツも流行りものですから国際大会で好成績を残してもやがては忘れられてしまします。

そうするとリーグの集客力を維持するには必然と「日本はその競技において伝統的強豪国である」という認識を日本国民が持つという事が必要となってきます。

 

僕は、日本の卓球界にそこまでの力はないと思っています。

なぜかというと、日本卓球に対する日本国民の大筋の見方は「卓球の伝統的強豪」ではなく、

「最近勢いのある競技の一つ」だからです。

 

とすると、上記の①②に発生する労力やリスクを海外のチームと共有する選択肢があってもいいと思うんです。

先日の記事で示した、多国籍間リーグは一か国リーグには無いメリットがあります。

 

①、国内の競技レベルが時代によって波がある場合でも、他の参加国が競技レベルが高いとリーグのレベル自体は維持される。

②、自国の活躍は勿論のこと他国参加国の活躍がニュースに取り上げられる場合、リーグにとってマイナスではなくプラスの宣伝に変えられる

 

卓球は今や東アジア一強なので中韓と協力し合って「日本はその競技において伝統的強豪国である」という認識を持って貰う方が、

日本単独でその認識を持って貰うよりも効果的で手っ取り早いと考えます。

 

質問の続きに応えます。

各国選抜だと何も知識ない人はそれこそ見ないかなと思ったんですが、ラグビーは違うんですかね? ホーム&アウェーだと生観戦の機会も少なそうなのも気になります!

 

ラグビー強国(ニュージーランド(以下:NZ)とか南アフリカとか)に関してはお互いの選手への理解は深いです。

理由は3つあります。

 

①そもそも、それらの国にとってラグビーは国技だから

②それらの国々は19世紀から100年以上対抗戦として毎年のように対戦しているから(ちなみにNZ対南アは1921年初対戦、NZが57勝35敗3分)

③お互いは現在も英連邦所属の国で英語が公用語である上に往来の激しい国だから

 

です。感覚としては戦前の日本のような構図で野球が盛んで野球朝鮮代表や野球満州代表が野球日本代表を倒すのを生きがいに毎年対抗試合をやっていて交流が盛んな感じです。

 

ただ、彼らもラグビーに関しては人手とリーグレベルの維持の確保に相当苦慮しているみたいです。

何せ、NZは人口470万人、南アも白人人口は500万人程度ですからそのような国から15人でやるスポーツのチームを何チームも出しつつリーグを世界最強レベルのままにするということは国内だけでは困難なようです。

南半球全体を巻き込んだスーパーラグビー設立はそのような背景があります。

 

日本の卓球とは背景が全く異なりますが、直面している課題は同じと考えますので、彼らの絞った知恵を借りることは大事ではないかと思います。

 

次回は「b、(ソフト面)リーグに所属している選手のプレーレベル・話題性」です。ここんとこ仕事がきついですが更新意欲は落ちてないので頑張ります。

 

補足:もしかしたらシックスネーションズ結果予想、先にやるかもです。