どうも、くろです。

草津温泉


本日のテーマはゼミに入るべきか、否かです。
私自身はゼミに所属する人間ですが、だからといってゼミに入ることをおすすめするような記事は書きません。
私が目指すのは読者のより良い意思決定をお手伝いする記事を執筆すること、ただそれだけです。
ですので、私がブログを書くときに最も注意を払うことは中立性です。どちらかに偏った議論を展開するつもりはございませんので、ご安心下さい。


では、ゼミに入るメリット・デメリット、ノンゼミのメリット・デメリットを挙げる形で議論していきたいと思います。

ただし、公認会計士の資格をお持ちの方はこの記事の対象外となりますので、その点だけご了承下さい。


○ゼミに入るメリット

・専門性の育成
やはり授業をただ受け身で聞いているだけでは真の学問とは言えませんし、自分の本当の知識になるとは言えません。
知識を自分のものにするためには、自ら本を読み、それをまとめて誰かに発表したり、論文を書く中で、インプットした知識が自分の本物の知識に変わります。
それが出来るのはゼミという空間です。
ノンゼミの方は専攻演習という科目でこのようなことをやりますが、そちらは半期なので、時間の差がございます。
また、商学部のゼミですとゼミで学んだことがそのまま職場で活かせる可能性が少なからずあり、そういった知識があることは就活でアドバンテージとなります。

・チームで学問に取り組む経験
サークルや団体など、好きなことを誰かと一緒に経験することはありますが、誰かと一緒に輪読を行ったり、学問のディスカッションを行ったり、論文を書く経験は総合教育セミナーを取らない限りほとんどないと思います。学問ならではの面白さ・難しさをチームで共有し、1つの結論を紡ぎだしていくのはゼミの良さの1つかと。

・取り組んだことに対してのフィードバックが貰える
教授から丁寧なフィードバックが発表ごとに貰えます。
発表内容が不十分であれば突っ込まれ、内容が素晴らしければちゃんと評価して頂けます。
もらったフィードバックを次に活かし、より良い発表を目指すことが出来ます。

・発表(プレゼンテーション)の機会の増加
誰かに分かりやすく発表する。これほど難しいことはなく、伝えたい内容は無限にあります。その中から何が大事で、何を伝えるべきか考え、発表する。それを何度も繰り返すことが出来ます。
私の発表も最初はひどいもので、原稿を作ってそれを読み上げていました。それでは相手に伝わりません。
伝えたいことのキーワードだけを暗記し、その場で言葉を紡いでいく。それをゼミ活動を通して自然とできるようになりました。

・就活や授業の情報の共有や試験対策
ゼミに入ると先輩方から楽単情報を教えて頂けたり、同期と試験対策が出来るので私としてはとてもありがたかったです。

・成長できる環境
チームで動く、学問に真剣に取り組む、組織の一員として係の仕事を全うする、こういった新しい環境に踏み出すことで自分のスキルや考え方が変わります。
私は大学2年までチームで動くことが全くなかったので、「チームを動かすにはどうすればいいか」であったり、「問題が起きた時にどのように対処すべきか」をこの1年で学べました。


○ゼミに入るデメリット

・人間関係に悩まされる
チームで動く、組織に所属するということは交遊関係が必然的に増えます。増えるとやっかいごとに巻き込まれる可能性が大です。ノンゼミであれば、1人で活動出来るので精神状態を常にニュートラルに出来ます。

・飲み会の機会が増える
これは私のパーソナリティーの話ですが、飲み会という大人数との世間話をする空間が嫌いなんですよ。私としては少人数で中身の濃い話(自分が知らないことやその人が好きなこと)に関してゆっくり話したい人間なので、飲み会は苦手ですし、お金もかかります。

・就活の時間が大幅になくなる
商学部3年は慶應商の中で最も忙しい時期です。授業・就活・ゼミ・バイト・サークル。全部やろうとすると必ずパンクします。ゼミに入るとこの中から何か削らないといけなくなります。削りやすいのが就活なんですよ。2月から始めればいいやっていう甘い考えに陥りやすいです。
しかし、就活は常に時間がありません。
自己分析・SPI・インターンのes・インターン・面接練習・TOEIC。私は大学2年の2月からTOEICだけはやっていましたが、それでも時間に追われています。



では、次にノンゼミのメリットとデメリットですね。
だいたいゼミのメリットとデメリットの裏返しになっています。また、私自身ノンゼミではないのでそこだけはご了承ください。

○ノンゼミのメリット

・時間の豊富さ
授業、就活、サークル、バイト、その他の活動何でも出来ます。ゼミがなければどれだけ自由か。授業だけに専念出来るので単位もきっちり取れると思います。
インターンにも行けますし、自己分析も夏から本格的に出来ると思います。最高ですよね。

・三田祭論文、卒論なし
卒論を書く必要がないので4年の春学期に単位を取りきれば卒業が確定します。(ゼミに所属すると卒論必須のところがほとんどであり、卒論を書かないとゼミの8単位が来ず、卒業できない)
三田祭論文もゼミに入ってないので書く必要なしです。そのため自由な時間が増えます。

・新しい人間関係に煩わされない
1人で活動するほうが精神衛生上、絶対に楽だし、良いと思います。

・単位のコスパの良さ
ゼミの単位は3・4年合わせて8単位で、週1コマのゼミで通常のコスパになります。しかし、週1コマのゼミなんてほとんど存在しませんし、あったとしても体育会用です。つまり、ほとんどのゼミは単位のコスパが語学かそれ以下並みに悪いんです。
ゼミに所属せず、専攻演習を履修するのが賢い選択です。


○ノンゼミのデメリット

・専門性の欠如
就活で「あなたは大学で何を専攻していますか?」や「卒論のテーマを教えてください」と聞かれた際にやっかいです。私はノンゼミの方がこれらの質問にどう答えているのか知りません。
商学部のゼミで習うことは結構企業でも使える知識があり、その知識をゼミで自分のものにしておけばインターンで披露する機会があります。私も実際ありました。ですので、その専門性がないのはデメリットかと。
また、もし堅い組織体質の企業や勉強してきたことを重視する企業を志望する場合にゼミに入っていないことがデメリットになり、志望できる業界の幅が狭まってしまいます。やはり学ぶことを重視する企業(シンクタンクなど)は結構あるので、もしそのような業界を目指すのであればゼミに入ることをおすすめします。
ゼミに入っていないと、「君は大学で何を学んだのか?」になかなか答えづらいと思います。

・情報からの孤立
就活、授業情報から孤立しやすいです。しかし、日吉時代にコミュニティに所属していればこのデメリットは問題ありません。

・チームで動いたエピソードが少なくなる
ゼミはチーム活動の場です。そこから学んだり、ガクチカの内容にする人が大勢います。
こちらもゼミ以外に何かしらのコミュニティに所属していれば問題ありません。

・発表の機会が限られる
ノンゼミはゼミほど多くはないので、場数という点で注意が必要ですし、適切なフィードバックをしてくれる人も少ないかと。

・成長する機会が少なくなる
新しい環境に踏み込めばそれだけ得られるものがあります。ゼミに所属しなくても、三田で別の新しい環境に踏み入れてみるのがいいかと。



まとめると、
・ゼミの一番のメリットは成長できる新環境
デメリットは時間がなくなること

・ノンゼミの一番のメリットは自由な時間の豊かさ
デメリットは専門性の欠如

でしょうか。

私はどちらがいいとは言いません。それぞれ一長一短あります。大事なのは自分が三田で何をしたいか、自分は何を重視する性格なのかよく考えることです。
ゼミに入ってやりたいことがないのにただ籍を置くほど意味のないことはありません。
学問を学びたいのにゼミに入らないのはおかしいことです。
自分がやりたいことをよく考えてゼミに入るか、それとも入らないのか決めて下さい。

そして、一度決めたらその決定を後悔しないために努力して下さい。ノンゼミにしたら、ノンゼミでしか出来ないことをやってみて下さい。
一番やってはいけないのは時間を浪費することだけです。

商学部3年は忙しい時期ですが、成長の機会でもあります。ここでしっかり成長して、就活で自信を持った人間になりましょう。



何かコメントなどございましたらお気軽に。