どうも、くろです。

四万温泉


今回のテーマは温泉の魅力です。
皆さんは趣味としての温泉の魅力って何だと思いますか?
私が考える趣味としての温泉の魅力は【勝ち負けの概念がない】ことだと思います。

例えば、野球が趣味としましょう。その場合、最初はみんなで集まって野球をやるから楽しいと思いますが、それがだんだん勝ち負けにこだわるようになると、勝つことを至上として、本来趣味としてやっていたことが苦痛になるなんてことはよくありますよね。

その他の趣味でも同様のことが言えます。
ロードバイクであったり、音楽であったり、ゲームであったり。
映画だってそうです。映画にも何が売れて何が売れなかったかという勝ち負けはあります。そうすると監督は本来作りたかった映画ではなく、売れる映画に固執するようになります。趣味(楽しいこと)が趣味でなくなる瞬間ですよね。


言い換えれば、ほとんど全ての趣味にプロというものが存在しています。

ここでプロというのはそれを行うことでお金を得て生活を維持・発展させる人という意味で使っています。

プロ野球選手、プロドラマー、プロゴルファー、プロゲーマー、プロ写真家などなど。

競争原理は物事を進化させるには必要なものですが、勝ち負けという概念は趣味の本質的な面白さをなくしてしまう時があります。

競争原理なくして、今の音楽はあり得ません。数々の先人が切磋琢磨した結果、音楽がここまで発展したのも事実です。

しかし、勝ち負けという概念は支配・被支配関係を作り出します。負けたものは劣等感を感じ、勝ったものはその優越感・支配欲を満たします。
それを楽しいと思ってしまったら、それは趣味の本来の面白さとは程遠いものではないでしょうか?
ただ単に、趣味を手段として人に勝って喜んでいるだけにすぎません。



その点、温泉という趣味にプロは存在しません。
過去からの積み重ねも必要ありません。
今すぐ草津温泉に行ってお風呂に浸かればその瞬間からあなたの趣味は温泉と言っていいのです(笑)
温泉に売れる/売れていないの区別もありません。
あったとしてもその先どうにもできません。
プロ温泉家というのも胡散臭いし、存在しないと思います。温泉ソムリエならいるかもしれませんが(笑)

温泉というのはただ温泉だけを楽しめるところに最大の魅力があると考えています。
露天風呂に浸かって、外の自然の音を聞き、ゆっくりと風景を眺める。そこに勝ちも負けも関係ありません。各々がそれぞれの楽しみを満喫するだけの空間。

現代は資本主義で競争社会です。
そんな競争に疲れた人々に、競争とは全く無縁の温泉の魅力は無限大ではないでしょうか?