Dendrocopos major  | zojurasのブログ

 

クワガタ採りで、山に来た時に、野鳥の声が響きました。

声の主は、中央にいます。

キツツキの仲間のアカゲラでした。

はじめは、ヤマゲラかと思ったら、アカゲラだった訳です。

木立の上の方で

盛んに鳴いていましたが

こちらを警戒していたか

あるいは威嚇していたのかもしれません。

こちらは見上げていたので

逆光になります・・・・。

中央にいて、見づらいのが判りますか?

キツツキに限らず、森の野鳥達は

こうやって、下から襲ってくる天敵に対するカムフラージュにしているのかもしれません。

 

緑の若葉の中だと

やっぱり目立ちません。

オツに澄ましたように見えても、

しつこく鳴いていました。

そんな感じで

キツツキはコゲラやヤマゲラ(北海道だけに住む)はよく見たのですが、アカゲラをこの場所で見たのは珍しいです(恥ずかしい事に、北海道人でありながら、日本最大のキツツキであるクマゲラを見た事は、まだ一度も無かったりする・・・・・。)。

街中の保安林でも見た事はありますが

採集地で見た事は、あまりありません。

キツツキといえば

誰もが抱くイメージは

木を突っつく鳥でしょうが

現在のワチキが抱くイメージとしましては

住処の森を次々と失い、絶滅に向かう悲しい鳥というのが付いてしまいました・・・・・・。

調べてみたら

日本では絶滅した対馬のキタタキ、アメリカの「ウッドペッカー」のモチーフでかつ、世界最大種でありながら絶滅したハシジロキツツキの他にも

現在も絶滅の危機にさらされているこちらのクマゲラやミユビゲラ、そして沖縄のノグチゲラといった具合に、キツツキはどの種も、そうした森が無くなることで生きてはいけない鳥だという当たり前の事を知らない人もいるかと思えます。

それを知れば、アカゲラの声も

「これ以上森を壊さないで!」という悲鳴のようなものだったかもしれません・・・・・。

アカゲラ Dendrocopos major

脊椎動物門 鳥網 キツツキ目 キツツキ科

日本全土に生息する中型のキツツキで、体長は最大24cm程になり、名前の由来は頭部後ろと、下腹部の羽毛が赤く目立つ事ことからだが、オスに比べてメスは頭部後ろが小さく目立たない違いがある。近似種には本種より大型のオオアカゲラ D leucotos と、小型のコアカゲラ D minor がいるが、前種は止まっている時の翅の模様が波状になっていて、本種のような白い大きな縦羽毛ではなく、後種は下腹部が赤くならない事で区別が付く。

留鳥で、自然豊かな原生林や保安林を好み、そこを生活の場とし、やや大きめの樹に穴を掘り、そこで巣を造って子育てをする。餌は主に腐朽木や、老木などに巣くうアリ類や、カミキリムシやキバチなどの幼虫などの昆虫類だが、秋などにはドングリなどの木の実も食べる。真冬や春には、街中の林などでも見られる時がある。

日本のキツツキでは最も一般種でありながら、山野の開発と、森林伐採によって生息数は減少しているといわれ、普通種でありながら、各地で数を減らしていて、時には他の本種よりも珍しいキツツキ類よりも激減してるともされ、都道府県によってはレッドデータ入りするほどになったといわれる。