「迫撃・双子の悪魔」 | zojurasのブログ

伝説巨神イデオン40周年記念第20話

 

バッフ・クランのサムライ、ギャムス・ラグは、その通った後には草木一本すら生えぬという残忍な戦い方で知られていた。

カララは、時間稼ぎのために、ギャムスの偽りの取引を申し出るが、ギャムスはカララの取引を蹴って、カララもろともイデオンを亡き者にしようとした。

パワーが上がらない状態ではあったが、コスモの機転によってイデオンは重機動メカを倒し、ギャムスは撤退し、再度攻撃の決意をするのだった。

ギャムス「ブフ兄妹を使ってでも叩く!!」

ソロシップでは療養中のカララから、バッフ・クランがロゴ・ダウ、つまりソロ星に来た理由について聞いていました。イデ探索という目的の他に、この二年間に、バッフ・クランの地球に落ちる流星の震源地が、辿っていくとロゴ・ダウという事が突き止められ、その原因を探る為でもありました。

 

カララの言葉にコスモとベス、シェリルの驚きは小さくなく、戦慄すら覚えました。それというのも、コスモ達の地球にも、流星が落ちる被害が増加していた為でした。その数はおよそ13,それはバッフ・クランの地球に落ちた数と奇妙に一致していたのでした。偶然にしては出来過ぎの流星の落下と、その原因であるイデの力を制御など出来るのか?という不安が沸き上がっていました。

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ギャムスは先の敗北の屈辱を晴らすため、背水の陣で、ソロシップに最後の攻撃を掛けると帰国準備中のハルルに告げます。そのギャムスに対し、ハルルはこう告げます。

ハルル「私の帰国の土産には、そう、カララだ。カララの首が良いな・・・・・・・。」

そのハルルの期待に応えるべく、ギャムスは虎の子ともいえる配下の兄トッパと、妹キヤヤのブフ兄妹に出撃を命じました。

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ソロシップではピラニアのようなギロンフィや、デクとアーシュラが釣り上げた獰猛なウミヘビのようなシスネイ・クロングといったフラック・スターの現住生物の小騒動を悩まされながらも、全天座標レーダーの修復が終わった後に、ギャムス隊の猛攻を受けます。

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そのギャムス隊には「双子の悪魔」の異名を持つブフ兄妹がいた事を思い出した事を告げたカララの言葉通り、テレパシー交信によって息の合った連係攻撃を見せる双子の悪魔が指揮するロッグ・マックとゴンド・バウ各隊からの集中攻撃を受けるソロシップは、バリアーを張って防戦する一方でした。

コスモ「デク!ブリッジからの指示は?」

デク「わかんないよ!とにかく「撃て!」「撃て!」「撃て!」だって!」

コスモ「撃ったって、当たるもんでもないのにな・・・・・・。」

更に双子の悪魔の攻撃が勢いを増し、イデオン各機の発進すら出来ず、衝撃が艦内に及び、パイパー・ルウが恐怖のあまり泣き叫んだ時でした。

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突然ソロシップのバリアー出力が増大し、それはあれだけ集中攻撃をかければ沈むと踏んでいたギャムスを驚かせました。そのソロシップを前にして、双子の悪魔も驚きを隠せませんでした。その間にイデオンはドッキングして、出撃します。

 

イデオンの登場で、優勢だったギャムス達の勢いは止まり、逆にソロシップの強靱なバリアーの前に攻撃が通じず、イデオンの参戦によって次第に焦りを募らせていき、トッパは機体を失う覚悟で、ソロシップのバリアーに突撃します。

トッパ「バリアーを破れ!ロッグ・マーック!!

 

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トッパは外殻を失いながらも、バリアーの内側に入り込んでソロシップに攻撃を掛けますが、ベスの指示でバリアーを解いた瞬間に起こった強烈な海水の流れに抗しきれず、ロッグ・マックは押し流され、ソロシップの主砲によって、味方のロッグ・マックも次々と数を減らしていき、トッパは止めを妹キヤヤに託し、尚も攻撃を掛けます。

 

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しかし、イデオンに襲ったものの、トッパのロッグ・マックは砕け散り、脱出ポッドで尚も攻撃を掛けますが、その無謀な攻撃でイデオンが怯むはずも無く、イデオンに殴りつけられた勢いで、ソロシップのバリアーに当たって弾かれ、止めのミサイルを浴びて爆散しました。

 

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トッパ「キヤヤーァッ!!

 

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兄の死を知ったキヤヤは悲しみに暮れること無く、特攻をかけます。

キヤヤ「兄さん!ゾウト(バッフ・クランでは最下層の階級の「召使い」を意味する)として生き延びるくらいなら、あたしも戦士として死を選びます!!

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キヤヤはソロシップを狙うものの、イデオンに止められます。兄を失った悲しみから「みんな死んでしまえ-!!」と絶叫しながら戦うキヤヤですが、次々と戦力を失っていくバッフ・クランと、彼女の必死の攻撃にも関わらず、イデオンもソロシップも平然としていました。

 

キヤヤ「巨神め~!!何故墜ちない!?何故倒れない!?

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次第に兄の敵を討つ悲しみと怒りより、勝てそうに無い動揺が上回っていったキヤヤのロッグ・マックを、イデオンが振り飛ばした時、ロッグ・マックはソロシップのバリアーにぶつかり、それに弾かれた勢いで、ギャムスのサディス・ザンに激突し、キヤヤもギャムスも敢え無い最期を遂げて、その生体反応が消えたのを見たハルルは、またしても作戦が失敗した事に落胆の色を隠せませんでした。

ハルル「ギャムスが・・・・・こうも無駄に部下を失うとはな・・・・・・。」

かくしてバッフ・クランの脅威は去ったものの、ソロシップの人々は、バッフ・クラン以上の脅威を見てしまい、それによって助かった事への安心感よりも、不安感に支配されていました。そんな消えそうに無い不安をもたらす無限力イデとはなんなのか・・・・・。

カララ「私にはもう判りません。父ドバが何を考えているのかさえも・・・・・・。」

コスモ「俺には判るな・・・・・・俺達は今まで何故戦ってきた?襲ってくるバッフ・クランが恐ろしかったからじゃ無いか?バッフ・クランも同じじゃないかな・・・・・・イデオンやソロシップがバッフ・クランを恐れさせるほど、彼等は戦うよ・・・・・・・。」

ハタリ「コスモの云うことは正しいな・・・・・・。とにかく、今日の戦いを見ても、ソロシップのパワーアップは異常だった・・・・・。」

コスモの言葉に同意したベスも決意します。

ベス「一時間後にこの惑星を出る。我々の力が、バッフ・クランを恐れさせるなら、争いを避けるため、宇宙の果てにまで逃げ込むしか無い!」

 

こうしてソロシップは、フラックスターを離水して、再び宇宙を彷徨うのでした・・・・・・。

また、宇宙へと飛び立つソロシップ。

彼等はまだ、生き続けなければならなかった・・・・・・。

ソロシップのパワーが引き寄せたのか、運命の巡り合わせのように目の前に現れたバッフ・クランの戦艦。

白兵戦で挑む敵に、総力戦で挑むコスモ達。ソロシップの中を敵兵が走り、イデオンのパンチが敵戦艦を抉った。

次回『伝説巨神イデオン』「敵戦艦を撃沈せよ」

スペース・ランナウェイ!!