『ヤッタラン プラモ狂の詩』 演出 生頼昭憲 脚本 山崎晴哉 | zojurasのブログ

宇宙海賊キャプテンハーロック40周年記念第23話

 

今日もキャプテンハーロック達41人の海賊達と、マゾーンとの戦いは続いていました。

 

マゾーン空戦隊と、アルカディア号艦載機群との航宙戦が行われ、台羽正達が出撃していましたが、いつも戦闘そっちのけでプラモばかり造っているヤッタラン副長にも出撃命令が出ます。有紀螢にせかされて、仕方なくスペースウルフに乗り込んだヤッタランは、漂流するマゾーン艇に入りますが、そこに居たマゾーンエルザ(CV:信澤三恵子 そういえばドリームボール女子プロ野球選手も・・・・・・。)の罠にかかり、捕まってしまいます。

 

正達の追撃も空しく、ヤッタランはまんまとマゾーンの手に落ちてしまいますが、エルザは当初ただの一乗組員かと思っていたヤッタランが、実はアルカディア号の副長であり、ハーロックに次ぐナンバー2である事を知った司令官(CV:坪井章子)から、アルカディア号の秘密を聞き出すよう画策します。

 

マゾーンの捕虜にされたヤッタランの救出をすべく、ハーロック側も追跡していましたが、不思議とハーロックは冷静であり、それはヤッタランと古い付き合いのあるドクターセロも落ち着いていました。

 

ヤッタランはかつては小学生にして微分積分をすらすらと解いてしまうほど理工学で優れた才能を発揮していましたが、その頃からプラモ作りに打ち込んでいました。初恋の女性百合子に失恋した後、ヤッタランは自家製円盤で故障したアルカディア号にやってきて、構造図を見てすぐに故障箇所を修復してしまった程でした。

 

ハーロック「我が友を除いては、副長ほどアルカディア号の構造に精通している者はいない。」

螢「副長がいつもプラモを造っている時は、とても気分が和んだわ・・・・・・。」

ドクターゼロ「まったく不思議な男だ。」

ミーメ「副長ハ、アルカディア号ニトッテナクテハナラナイ人。ドンナ事ガアッテモ、助ケナケレバ・・・・。」

 

そんなヤッタランの素顔と能力を知れば、マゾーンもヤッタランを殺すよりは、何か重要な秘密を得る為に生かしているはず・・・・・・そのハーロックの読みは当たり、プラモマニアマゾーンのエルザは、ヤッタランからアルカディア号の構造を聞き出そうと思い、ヤッタランにプラモ作りの勝負を挑んできました。プラモの題材はなんとアルカディア号でした(当時のタカラキット欲しかった・・・)。

 

早速大好きなプラモ作りを、しかも題材がアルカディア号となると燃えない訳にはいかないと云わんばかりにヤッタランはプラモ製作にとりかかりますが、エルザの方はなかなかプラモに取りかかろうとしませんでした。まるでヤッタランにプラモ作りの勝負をはじめから譲るかのように・・・・・・・。

 

アルカディア号は、ガス状の土星を丸二日、探し回った。

だが、マゾーンの手がかりは、全くなかった・・・・・・・。

 

かくしてヤッタランがアルカディア号のプラモを組み上げた時、エルザは負けを認めつつ、その模型をこちらに寄こすようにいいます。そしてその後にヤッタランを・・・・というその時、土星の衛星タイタンに隠れたマゾーン母艦にアルカディア号が衝角を出して体当たりし、更に海賊達はアンカーチューブやボレットで移乗戦を挑み、次々マゾーン達を打ち破っていきます。

 

アルカディア号の突入でマゾーン巨大母艦はたちまち陥落していきます。助けにきた正が負傷し、ヤッタランはエルザを撃とうとするものの撃てず、もはやこれまでとばかりにエルザはヤッタランを撃とうとしますが、ミーメが倒します。ヤッタランはエルザがアルカディア号のプラモに執着するような様子に哀れみを覚えました。

 

ヤッタラン「アホなやっちゃあ・・・・・・エルザ、ホントはお前はこれが欲しかったんやなあ・・・・・・それならそうと素直に言えばいいのに・・・・・・・。プラモ造りで競い合おうなんて、銃を向けるなんて、ホンマアホなやっちゃ・・・・・・・。」

 

ヤッタランはエルザの遺体にアルカディア号のプラモを置き、燃えさかるエルザと共にプラモも溶け落ちていき、その光景にヤッタランはかつての自分の青春時代を思い返すのでした。

 

正をはじめ負傷者を出しながらも、海賊達は勝利し、副長も無事に救出できました。

 

正「あ"~っ!!

ドクターゼロ「ぎゃあぎゃあ騒ぎなさんな。」

負傷者の手当ても順調に済みました。

 

ドクターゼロの治療を受けながら、正はヤッタランがまたプラモ作りのいつもの姿に戻った事にほっとしたのでした。

 

ハーロックと40人の乗組員、正は思う。なんと素晴らしい仲間かと。

 

しかし、彼らが迎え撃たんとするマゾーン中央艦隊はあまりにも強大だ。

 

今日がそうであるように、明日も全員無事だという保証は全く無い。

 

だが、彼等は行く。キャプテンハーロックの掲げる自由の旗の下、己の信ずるものを胸に、彼等は行く!!

 

 

ハーロックはマゾーン艦隊から脱出した若いカップルを匿った。

 

だが、鉄の規律を貫こうとする女王ラフレシアは、必殺の追っ手を差し向けてきた。

 

宇宙海賊キャプテンハーロック

 

「純愛流れ星」をお楽しみに!