1)韓国による慰安婦像建立に関して、特に米国などで日本は不利な状況にあるから、いっそのこと日本は女性の人権を守ることを表明し、逆に積極的に「女性人権尊重の像」の建立を推進すべし的な主張が散見される。だが、私はこれには絶対反対である。戦地慰安婦は必要悪ではあっても、極悪ではない。
2)下図を見ていただきたい。戦時中から現代までを俯瞰し、慰安婦的な事例を並べた。かつてのソ連軍や中国軍が行った「占領地では強姦し放題」やISILの性奴隷は明らかに日本軍慰安婦より極悪である。そして現代にも各国に風俗嬢はいる。
3)この事実認識に立った時に、日本が率先して反省するというのはどこをどう反省するのか。そして、どこを改めるのか。口先だけ反省しますというのでは河野談話の二の舞になる。日本軍慰安婦制度を反省し、現代の風俗嬢(狭義の強制性の被害女性も含まれる)を放置することは許されない。
4)褒められたことではないが、風俗サービスは性犯罪の抑止効果もあると考える。それらを全廃した場合の性犯罪増加リスクをどう捉えるのか。そして、それを各国にまで啓蒙・促進する覚悟があるのか。あるはずもない。韓国の売春産業はGDP比5%あるとも聞く。全廃は不可能と考える。
5)日本においても売春防止法がありながらも、ソープランドなる店が存在し、事実上の売春サービスが行われている。働いているのは自発的な風俗嬢だけとは限らない。韓国人業者が韓国人女性を騙して海外に連れ出して性サービスを強要したニュースも時々聞く。黒も含むがグレーゾーンが多過ぎる。
(追記)そして、かつてソ連軍や中国軍が行った「占領地では強姦し放題」、韓国・洋公主、韓国・ライダイハン、ISILの性奴隷、その他古今東西の事例をどうするのか。他国の振る舞いは日本の反省に含まれ得ない。あるいは、反省させるためにロシアや中国にも斬り込むのか。戦後の日本には米兵相手の特殊慰安施設もあった。これは米国も触れられたくないであろう。そのような多方面作戦を展開して勝てるとは思えない。世界を敵に回すことになる。
6)結論として、日本による「女性人権尊重の像」の建立なる策は、実効的中身が伴わない日本の敗北宣言の像、にしかなりえない。中韓勢による日本非難の新たな根拠を与えるだけだ。それよりは、日本軍慰安婦制度の実像を正確に説明し、韓国製慰安婦像を韓国の嘘つきの象徴にしてしまうのが良いと考える。
(参考)
米政府がクリントン、ブッシュ両政権下で8年かけて実施したドイツと日本の戦争犯罪の大規模な再調査で、日本の慰安婦にかかわる戦争犯罪や「女性の組織的な奴隷化」の主張を裏づける米側の政府・軍の文書は一点も発見されなかったことが明らかとなった。
「ナチス戦争犯罪と日本帝国政府の記録の各省庁作業班(IWG)米国議会あて最終報告」(英文)
http://www.archives.gov/iwg/reports/final-report-2007.pdf
