大日本帝国憲法は日本人を救ったか、という問いがあったので考えてみる。
そこで思考が止まるのがダメ。列強による植民地支配は16世紀から。江戸幕府は鎖国で逃げ続けたが黒船来襲。あのまま引き蘢っていたら今の日本は無かった。弱肉強食による帝国主義時代には出て行かないと生き残れない。米国に負けて今の日本が残ったのは不幸中の幸い。
日本と同じような島国で国土面積と人口が近いフィリピンは、16世紀にスペインに過酷な植民地支配され、1898年には統治が米国に譲渡された。日本も鎖国や明治維新からの対外進出で欧米列強に対抗しなかったら植民地にされていた。そうなっていたら戦没者の比ではない犠牲者を出しただろう。
江戸時代の頃に日本が列強の植民地支配下に落ちていたら、今の日本文化は無いし、皇室も日本語もなくなっていただろう。必然的に太平洋戦争という歴史はなく、欧米列強による東アジアの植民地支配は我々が知っている歴史よりは長くなる。21世紀になっても植民地支配が継続していた可能性すらある。
そう考えると、日本が鎖国や明治維新からの対外進出で列強の支配を避け、そして対抗し続けた判断はむしろ正解だったと思う。敗戦は屈服だが、20世紀まで屈服を先延ばしできたから今の日本が残った。その意味で、戦って一年でも一日でも独立を長く続けることは、なにものにも代え難い価値がある。
