誰でもゲームが作れる夢のようなツール「RPGツクール」というものをご存知でしょうか?なかなか手に取る人も少ないかもしれませんが、一部ユーザーにはとても高い人気を誇っています。嘗ては「ゲームを作るゲーム」でしかありませんでしたが、今や大幅な進化を遂げて、大作を作る人もおられます。そんなRPGツクールの魅力を紹介します。
<RPGツクールの歴史>
元々はアスキーよりリリースされていましたが、現在はエンターブレイン(KADOKAWA)から販売されています。1990年のパソコンソフト「RPGコンストラクションツール Dante」を皮切りに、コンシューマー版としてスーパーファミコンやプレステなど、様々な形で売り出されてきました。2017年現在で、コンシューマー版はニンテンドーDS用の「DS+」、パソコン用は「MV」が最新作として販売されています。以前は携帯アプリなども存在しましたが、現在はサービス終了しています。
名前の由来は「ツール」と「つくる」をかけた造語ですが、海外では「RPG School」として販売されて・・・おらず、「RPG Maker」として販売されています。因みに「RPG School」は誤報としてあったそうです。
<RPGツクールの特徴>
まず、名前の通り「ゲームを作る」ソフトウェアです。ソフトの中に様々な「素材」と呼ばれる物が収録されており、あまり知識のない物でもそれらを組み合わせてゲームを作ることができます。棕櫚くされる素材は、マップそのものや、「木」や「丘」などのパーツ、モンスターの絵など多岐に亘ります。
新作に近いほど「自由度」が増し、スクリプトを使用することで、本来できないことができるようになるなど、上級者から初心者まで幅広く遊ぶことができます。また、一部有志の力によって、「公開スクリプト」などもあり、それを利用することで、初級者もある程度の作品を制作することができます。
イベントと呼ばれるものは自力で作る必要があり、会話や、戦闘などを作っていきます。それらもほぼパズル感覚で作れます。ただ、面白い物を作るにはそれなりにセンスと時間が必要になるでしょう。
<最新作RPGツクールMV>
2017年現在の最新作で、シリーズ通算11作目の作品となります。操作性は前作「VX Ace」を踏襲していますが、タッチパネル対応などの追加項目もあります。名前の由来は「マルチビュー」で、様々なデバイスに対応しており、パソコンのみならず、スマホなどでも操作できるようになっています。他にも、いままで多くの有志により「実装」されてきた「サイドビュー」が標準装備になるなどの過去の集大成とも言えるような仕様になっています。
前作まで、RTP(ランタイムパッケージ)をダウンロードする必要があったのですが、今作からは不要になりました。しかし、その分用量を抑えるようにユーザーの努力が求められます。その一方で、色々なコマンドなどの入力などで、より簡単に操作ができるように進化もしています。細かいところまで手が届いており、ヤル気と時間さえあれば誰でもゲームが作れるツールになりました。
子供の頃、誰もが一度はゲームを遊んだことがあるはずです。ゲームをしていて、「こうしたい」「あーしたい」と思ったことはないですか?若しくは漫画やドラマを見ていてもハガユイ思いをしたことはありませんか?だったら自分で思い通りのお話を創ってみませんか。苦難の道ですが達成感はあると思いますよ。