今は亡きブルースリーの映画の名セリフに
「考えるな! 感じろ!」
というのがあります。
最近、一部の人たちでささやき始めたウェルビーイング(主観的な幸福感)に大きな影響を及ぼすのが感性だといいます。
感性とは外部からの刺激を受けて、こころを揺さぶるような印象や感情を抱く内面感覚のことです。
感性と対極にあるものは理性や合理性といわれる存在。
感性が主観的な感覚なのに対して、理性や思考、合理性は客観的な思考です。
この感性を大切にすると『自分らしく生きるための基準』になるのでウェルビーイングには重要なのだといいます。
簡単に言うと、誰が見ても損な生き方にしか見えないが、本人が
「これが自分らしい生き方なんだから、自分はとても幸せです!」
とハッキリ言えれば、それが一番。
他人の評価や世間体なんて関係ありませんという価値観が多様化する現代の日本ならではのものです。
さて、この感性を豊かにしてくれるものとして名高いのが美術や音楽を中核とする芸術です。
芸術は言葉や思考ではなく、人間の五感をダイレクトに刺激することで思考や合理的ではない、その人でしかわからない魂のようなものを研ぎ澄ますのだといいます。
絵や彫刻を見て、音楽を聴いて、リズムを感じ取って、ある人にだけ魂が揺さぶられる、そんな主観的な現象がもたらす感覚が感性だといいます。
「何だか、何言ってるのかよくわからないよ!」
そんな声が聞こえて来そうです。
そこで、誰でもわかりやすいのが冒頭の
「考えるな! 感じろ!」
なのです。
人は理屈で合理的に考えればどう見ても損なことは分かっているのに、敢えて損だと分かる行動に出ることがあります。
感情や感性のなせることです。
私も理屈で合理的に考えれば、やはり早期退職に手を挙げない方が得でした。
金銭的には損になることが明白でした。(大損ではありませんが)
「損だけど、そのために自分らしく生きることを放棄するの?」
「お金のためにこれまで通り、ずっと我慢してやっていくの?」
「それで幸せ? それが幸せ?」
そんな声がする一方で、
「何言っているんだ? 当たり前だろ。」
「お金は大切だ。嫌な事と引き換えに高い給料もらっているんだ。」
「何バカな事言っているんだ。いい加減にしろよ!」
もうひとつの理性や思考が働きます。
天使と悪魔の囁きに疲れ果てます。
そんな時に登場するのが
「考えるな! 感じろ!」
だと私は思います。
※感じないで、考えてもいいですが・・・
さて、感性を豊かにするには芸術にたくさん触れることが良いとされています。
芸術を見て、聞いて、感じ取って感動すると感性がよくなるのだとか。
芸術の秋がはじまります。
でも芸術は考えるものではなく、感じるもの。
その延長線にある感性も然り。
よく考えろ!とは何回も聞かされてきた言葉ですが、
21世紀はよく感じろ!なのかも知れません。
「考えるな! 感じろ!」
ウェルビーイングには欠かせないもののようです。