夕刻、少し遠方の商業施設に車で買い物に行った帰り道、ちょっとショートカットして帰ろうと脇道に入りました。
大きな幹線道路につながる脇道は同時にいくつもの生活道路も合流しているため、合流点には必ず一時停止の表示があるところでした。
一時停止の標識にしたがい、一時停止して左右確認して通過しようとした時でした。
死角から突然、ふたりの警察官が出て来て私の車を停めさせました。
「ハイ、すいません。一時停止違反です!」
標識に従ってきちんと一時停止したにもかかわらず、一時停止違反だという警察官。
「きちんと一時停止しましたよ。見ていなかったんですか?」
すると私の発言に対して驚くことを警察官が言いました。
「いえいえ、タイヤはピタリと止まっていませんでした。」
「ほんの僅かではありますが、動いていたんですよ。」
ここからはタイヤが動いていた、いや動いてなどいないという水掛け論。
警察官は
「私たち警官2人で確認しているので間違いありません。」
と引き下がりません。
するとそんなやり取り中に一時停止どころか全く減速すらせずに通り過ぎる車が私たちの横を何台も通過していきます。
「ねぇ、今のアレはどうなる訳?」
するとまたもや驚くことを言い出す警察官。
「申し訳ありません。先ほどのは我々が確認をしていないものでして・・・」
交通違反があったと何かしらの確認作業や手順を踏んでいないので違反にできないというような口ぶりです。
「じゃあ何? 私は運が悪かっただけってことかな?」
警察官といっても息子ぐらいの20代後半か30そこそこの若い二人。
こちらが年配者だからなのか、それともこじつけ違反取締に気が引けているのか、二人の警察官はことばを選んでいる様子でした。
「とにかくですね。違反は違反ですので、ご不満とは存じますが諦めて下さい。」
何か違反切符のノルマのようなものがあるのかも知れません。
私の免許証の確認を終えるとさっそく青切符(軽微な交通違反に使う交通反則通告書)を作成しようとしたので、カマをかけてみました。
「お巡りさんたちも大変ですね。上からいろいろ言われているんでしょ?」
「ああ私ね昔、兄が県警本部にいたから内情少し知っているんですよ。」
ここで知らん顔をされたらおしまいなのですが、
「それって何という人でしょうか?」
と来たので知人でも何でもありませんが、紳士録にあった県警の同じ出身大学の人の名を出してみました。
大した反応はなかったものの、何とか行けそうだと直感した私。
「この取り締まりは少し問題がありますよね。」
「私は違反切符にはサインしませんし、受け取りも拒否しますよ。」
青切符のサインと受け取りを拒絶するということは、刑事裁判するという意味です。
「あっ、そうそう、先ほどのお巡りさんたちが確認できなかったという車。アレ、私の車のドライブレコーダーには記録されているので、裁判では面白い証拠ですよ。」
すると先輩格とみられる一人の警察官が青切符を書こうとしていたもう一人の警察官に書くのをやめるよう合図をしました。
「ここは本当に交通事故が多発している地点なので取締りを強化しているのです。」
「確かに、こうしている間に何台もの車が一時停止を無視しています。」
「一時停止とはきちんと車を停めることだと心得てください。今回は大目に見ます。」
何と無罪放免にするといいます。
ここで「ありがとう。助かった」などと言うとマズいので、
「取締りの職務の時間をムダにさせてしまい、申し訳なかった」
という言い方をして逃げてきました。
一時停止違反の反則金は7,000円。行政処分の違反点数は2点と小さなものですが、だからといって警官のノルマにも似たこじつけ違反切符の犠牲になる訳にもいきません。
ちなみに、青切符にサインせず受け取らなければ反則金は支払わないで済むことが多いですが(物証がない場合)、違反点数はしっかりつきます。
切符がなければ何もないことになるので、切符が書かれる前に何とかすることが大切なようです。
なお、基本的にスピード違反は物証があるので観念しないとダメだといいます。
それにしても警察はいつまでこんな子供だましみたいな取締りをしているのでしょうか。
驚きです。