先日、入学手続きをした次男の大学から宅配便が届きました。

中身は履修登録に関する説明と大学生協のパンフレットでした。

 

「何だかパソコンを購入するようにって書いてあるんだけど・・・」

 

次男のその言葉にハッとしました。

そう、今の大学生にとってパソコンは大学生活に欠かせない必須ツール。

今や大学生のパソコンは小学校入学に欠かせないランドセルのようなものなのかも知れません。

 

何せ、私が大学生だった頃はパソコンはおろか携帯電話すら存在しない時代。

 

はるばる大学まで来たら、大学の掲示板に"本日休講"とあって無駄足に憤ったり、履修登録がボールペンの複写方式なため筆圧が弱いと自分の控えがわからなくなって困ったりと、まぁアナログ時代ならではの苦心がいろいろありましたが、デジタル時代の今はそんな原始的なこととは無縁。

 

ITツールの発達は確かに効率的で便利です。

 

長男の大学入学の時は新型コロナの蔓延で大学はリモートで授業が行われていたためパソコンが必要だったのですが、結局今はパソコンがないと大学生活が成り立たないということのようです。

 

「そっか、大学の必須アイテムだから仕方ないね」

 

そういって大学生協の推薦するパソコンのスペックを見てビックリしました。

 

CPU・・・・・・IntelのCore Ultra7(理系)、文系はCore Ultra5

メモリー・・・・16GB以上

SSD容量・・・・256GB以上

 

パソコンの価格はCPUで大体決まります。

次男は文系(法学部)なのでデータ処理等ほとんどしないハズなのでCore Ultraシリーズは不要だし、結構なパソコン価格になるのではないかと訝しんでいると、何と大学生協がオススメするパソコンの価格は30万円!

 

4年間の保証付きで確かに至れり尽くせりの内容ではありましたが、

こんなの明らかにオーバースペック! Σ(・□・;)

 

しかしながら、生協パンフには

"慶大法学部生の50%以上が必要と答えたパソコン!"

などという根拠不明の怪しいデータが掲載されていて、30万円パソコンを購入させようという意図が透けて見えます。

 

「でもそういうパソコンでなかったら、大学で苦労するんじゃないの?」

と動揺する妻。

 

「とにかく、家電量販店に行って調べて来るから!」

 

そう言って家電量販店に行くと、次男と同じように4月から大学生になるらしい親子が何組もパソコン売り場に群がっています。まさに大盛況でした。

 

パソコン売り場には何と、『主要大学で使うパソコンのスペック一覧』と題された大きな掲示物が貼り出してありました。

 

明治大学、日本大学、東洋大学、法政大学、立教大学・・・・と首都圏の主要大学で必要とされるパソコンのスペックが一覧表になっています。

 

「あれ? 慶應大学だけないんだけど?」

 

次男の指摘に「慶應が無いワケないだろうが・・」と私がいうと、慶應だけ本当に一覧表にありません。

店員に「何で慶應だけスペック表がないの?」と尋ねると、

「慶應大さんは大学生協さんから許諾が取れなかったもので・・・」

という回答。

 

家電量販店は一応、大学生協の許諾を得た上でパソコンのスペック表を店頭に貼り出したので許諾がなかった慶應はないということでした。

(本気で30万円PC買わせる作戦のようです)

 

そこで私が慶應の大学生協のパンフにあるパソコンのスペック表を店員に見せて、

「こんなのじゃないと役に立たないの? 息子は文系なんだけど?」

 

と言うと、

 

「他大学と同じような内容で使うなら、少しオーバースペックですね。」

「CPUはIntelのCore i5ぐらいでいいかも知れません。」

 

私が「安いPCを探している」と言うと、店員が勧めてきたのは13万円のパソコンでした。

 

長男の時のパソコン価格が頭にあったためか私の予算は8~9万円。

4~5万円の予算オーバーですが、30万円の半分以下にはなりました。

 

文系なのでLenovoの格安パソコンで充分ではないかと思いつつも大学生協からスペック仕様を提示されたため困惑する私。

 

大学入学に必要なパソコン、高過ぎ! 

って思っているのは私だけなのでしょうか?

 

大学入学にはお金がかかることばかりです。